BMI22は「標準体重」であるといわれています。痩せすぎず、かといって肥満でもない理想的な体型といわれていますが、実際はどうなのでしょうか?
今回はBMI22について詳しく紹介します。この数値が気になっている人は、ぜひ参考にしてみてください。
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BMIとは?計算方法と理想数値
BMIとは「ボディマス指数」といい、肥満度を示す国際指数です。
数値は「BMI = 体重(kg)÷ 身長(m)÷ 身長(m)」で算出できます。
<具体例>
身長158cm・体重55kgの場合
55 ÷ 1.58 ÷ 1.58 = 22.0
判定基準は国によって異なりますが、日本肥満学会が定める基準は次の通りです。
BMI数値 | 肥満度 |
18.5未満 | 低体重(痩せ) |
18.5以上~25.0未満 | 普通体重 |
25.0以上~30.0未満 | 肥満(1度) |
30.0以上~35.0未満 | 肥満(2度) |
35.0以上~40.0未満 | 肥満(3度) |
40.0以上 | 肥満(4度) |
BMI22は普通体重の平均にあたり、それゆえに「理想数値」とされています。
BMI22の見た目は太ってる?体脂肪率は?
BMI22の人の見た目は、概ね普通もしくはややぽっちゃり。太っているというほどではありませんが、痩せ型の人と比べるとふっくらしてみえるでしょう。肉付きがよく、健康的です。
「ぽっちゃりというより太って見える」という人は、体脂肪率に問題がありそうです。
体脂肪率は「体脂肪(kg)÷ 体重(kg)× 100」で計算できます。判定基準は次の通り。
判定基準 | 男性 | 女性 |
低 | 15以下 | 25以下 |
標準 | 15以上25未満 | 25以上35未満 |
高 | 25以上 | 35以上 |
BMI22でも、体脂肪が「高」に部類されれば、その人の見た目は太って見えます。ここに部類される人はお腹周りや下半身に脂肪がつく肥満型。
「低」の人は脂肪が少ないものの筋肉量も不足しているので、「引き締まった体」とは言い難いでしょう。
※体脂肪率を測る機能がついている自宅用の体重計では、正確に測定できていないことも多いので注意が必要です。
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BMI22の男性の見た目
BMI22の男性の見た目は、ややぷっくりとした健康体。けっして肥満ではありませんが、体脂肪量によってはややプニプニ。腹筋は割れておらず、お腹のお肉がつまめてしまうかも。下手をすると、ベルトの上にお肉が乗ってしまうでしょう。
筋肉量が多く脂肪が少なければ、ほどよく引き締まった印象を与えます。体脂肪率10~15%を目標とすれば腹筋も割れ、Tシャツがカッコよく着こなせます。
体脂肪率によって見た目の印象は大きく変わってくるため、脂肪を増やしすぎないように、運動や食事での体脂肪コントロールが大切です。
BMI22の女性の見た目
BMI22の女性の見た目は、ふっくらと丸みを帯びた女性らしいフォルム。胸やお尻にはほどよくお肉がついています。ややぽっちゃりとした健康的な肉体は、柔らかで穏やかな印象を与えるでしょう。
女性の場合、男性以上に体脂肪が見た目の印象を大きく変えます。体脂肪率の標準は「25以上35未満」ですが、30以上だと「ぽっちゃり」に見えやすいでしょう。
理想は「出るところは出て、引っ込むべきところは引っ込む」スタイル。運動で筋肉量をアップして、引き締まったメリハリボディを目指しましょう。
BMI22が標準体重である根拠
BMI22が標準体重であるとする根拠は、30~59歳の日本人男女5,000人を対象とした調査の結果によります。調査によると、BMI22の人たちの健康リスクに関する異常値がもっとも少ないことがわかり、BMI22が最も健康体である標準体重と設定されました。
ただし、この後の追跡調査では、BMI23~24.9の人たちの死亡率がもっとも低かったことがわかっています。調査年齢や項目が限定的だったこともあり、BMI22前後を皆が目指すというよりは、ひとつの目安と捉えるといいでしょう。
BMI22で太って見える人の理由
BMI22だからといって、全員が同じ体型なわけではありません。同じ数値でも太って見える人がいれば、スッキリ引き締まってみえる人もいます。その違いは体脂肪率と骨格筋(筋肉)率にあります。
男性なら20%以上、女性なら30%以上だと体脂肪量過剰、つまり太って見えます。体脂肪率が高い人は筋肉量が少ないので締まりのない体になりがちです。内臓を支える力に欠けるため、お腹周りはぽっこりしているでしょう。
筋肉量が多い人は体脂肪率も低いですから、引き締まった健康的な見た目となります。トレーニング次第では腹筋を割ることもできるでしょう。
BMI22から痩せない人の理由
BMI22から痩せないのは、標準体重以下を目指しているから。すでに体はある程度理想の数値にあるのに、そこから無理に落とそうとするのは簡単ではありません。
ダイエットの基本は「消費カロリー>摂取カロリー」ですが、カロリー計算は間違っていないでしょうか。摂取カロリーは簡単に割り出せても、消費カロリーを正しく算出するのは難しいでしょう。もしかしたら、摂取カロリーがオーバーしているのかもしれません。
また、糖質制限や朝食抜きといった極端な食事制限は基礎代謝が悪くなり、脂肪を上手に燃焼させることができません。頑張っているのに痩せないという人は、食事内容を見直してみましょう。
BMI22の男性・女性芸能人
丸山桂里奈(162cm・57kg)
平野優花(158cm・56kg)※サッカー選手
松田重治(180cm・71kg)※声優
このくらいのBMIになると一般的な体型のため、俳優・女優・モデルなどで公表している人の身長体重と合致することは少なくなります。有名な人はあまり見当たりませんでした。
BMI22の身長別体重
BMI22になる身長と体重の組み合わせを紹介します。BMI22を目指している人は参考にして下さい。
身長(cm) | 体重(kg) |
145 | 46.3 |
146 | 46.9 |
147 | 47.5 |
148 | 48.2 |
149 | 48.8 |
150 | 49.5 |
151 | 50.2 |
152 | 50.8 |
153 | 51.5 |
154 | 52.2 |
155 | 52.9 |
156 | 53.5 |
157 | 54.2 |
158 | 54.9 |
159 | 55.6 |
160 | 56.3 |
161 | 57.0 |
162 | 57.7 |
163 | 58.5 |
164 | 59.2 |
165 | 59.9 |
166 | 60.6 |
167 | 61.4 |
168 | 62.1 |
169 | 62.8 |
170 | 63.6 |
171 | 64.3 |
172 | 65.1 |
173 | 65.8 |
174 | 66.6 |
175 | 67.4 |
176 | 68.1 |
177 | 68.9 |
178 | 69.7 |
179 | 70.5 |
180 | 71.3 |
181 | 72.1 |
182 | 72.9 |
183 | 73.7 |
184 | 74.5 |
185 | 75.3 |
186 | 76.1 |
187 | 76.9 |
188 | 77.8 |
189 | 78.6 |
190 | 79.4 |
BMI22の健康的なダイエット方法5個
きれいな体型をめざすなら、健康的なダイエットを行いましょう。
①バランスよく栄養素を摂取する
健康的なダイエットにはバランスの良い食事は欠かせません。食べないダイエットは体重を落とすだけで、すぐにリバウンドするのでやめておきましょう。
「タンパク質」「炭水化物」「脂質」「ミネラル」「ビタミン」といった栄養素、食物繊維が豊富な食材やGI値が低い食品などを選んで摂取します。
②有酸素運動で脂肪燃焼
軽め~中程度の負荷がかかった有酸素運動は、効率よく脂肪を燃焼してくれます。最低でも20分、ウォーキングやジョギング、水泳などの有酸素運動を行いましょう。
地道にコツコツと継続することが成功の秘訣です。運動が苦手な人はエスカレーターをやめて階段に変えることからはじめてみるといいでしょう。
③筋トレを取り入れる
有酸素運動は脂肪を燃焼させたら、無酸素運動の筋トレで体を引き締めていきましょう。筋トレは基礎代謝量を高め、痩せやすく太りにくい体へと導いてくれます。
背中やお腹、お尻、腿といった大きな筋肉を鍛えていけば、メリハリボディに近づきますよ。
④毎日7時間寝る
睡眠時間が7時間以下の場合、肥満リスクが50%上昇するという結果もあるくらい、睡眠はカラダづくりに欠かせない要素です。体は寝ているときに修復し、成長しています。
ダイエットに不可欠な成長ホルモンや食欲を抑制するホルモンを分泌する大切な時間ですから、慢性的な寝不足にならないようはやめの就寝を心掛けましょう。
参考:社会人は平日何時に寝る?22時に寝る?平均起床時間は?
⑤結果を急がない
標準体重からのダイエットは、体重過多の人に比べるとかなりつらい作業です。なかなか思うように結果がでないでしょう。
体重1kg減=7,200kcalの消費となれば、最低でも1か月はかかります。けっして焦らず、成功を信じて地道に努力を続けていきましょう。
まとめ
BMI22の人は健康的な体型です。ただ標準体重とはいっても、やや見た目が気になってしまうことも多いでしょう。
だからといって、無茶なダイエットはせっかくの健康を損ねてしまいます。体重を落とすよりも体脂肪率をコントロールして、メリハリあるボディを目指しましょう。