「シンデレラ体重」とも呼ばれるBMI18ですが、なかにはふっくら太って見える人もいます。同じ数値なのに、どうして見た目が変わってくるのでしょう?
また、「BMI18は痩せすぎて危険」という意見も多く見られます。低体重は本当に危険なのでしょうか?
今回はBMI18の見た目と危険性について検証します。BMI18で悩んでいる人は、ぜひ参考にしてください。
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BMIとは?計算方法と理想数値
BMIは体の大きさ(肥満度)をあらわす体格指数で、世界共通で用いられる数値です。「痩せ」「標準」「肥満」を確認する判断材料のひとつです。
数値を算出するには以下の計算式を用います。
BMI = 体重(kg) ÷[身長(m)の2乗]
(例)身長162cm、体重48kgの場合
⇒ 48÷[1.62×1.62]=18.2
⇒ BMI=18.2
日本肥満学会によれば、BMI18.5未満は「低体重(痩せ)」、18.5以上25.0未満は「普通体重(もっとも病気になりにくい)」、25.0以上は「肥満」と分類されますから、上記の例でいえばBMI18.2の人は「低体重(痩せ)」となります。
ちなみに、美容関連においては、次のような数値があります。
BMI20:美容体重(理想のスタイル)
BMI18:シンデレラ体重(やや痩せ)
BMI17:モデル体重(痩せすぎ)
健康的でスタイルのよい見た目にするのであれば、BMI20程度が理想です。
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BMI18の見た目は太ってる?痩せすぎ?
BMI18はモデルや女優に多くみられる数値です。その見た目はやや細身、引き締まってみえるでしょう。
体格差があるので一概にはいえませんが、細いけれどもガリガリではない、というレベルでしょうか。
女性(日本人)の場合、手足を含めた全体でみるとBMI20〜22あたりが健康的で適切な範囲の体型でしょう。
BMI18だとそれより少し痩せてみえるスリム体型です。ぽっちゃりでもなく、骨ばっているわけでもなく…という見た目が多いと思われますが、BMI18.5未満の人は低体重なので健康状態が心配されます。
BMI18の男性の見た目
男性の理想体型はBMI20~22といわれているので、BMI18の男性はかなりスリム体型といえます。体脂肪が少ないのでスッキリ見えるでしょう。スタイルがよく、どんな服も似合いそうです。
ただ、筋肉量が少なくヒョロっとしているので、逞しさや頼りがいを求める女性から見ると頼りなげに感じられるかもしれません。また健康状態も気になります。
BMI18だと顔も痩せていて目が落ち、くぼんで見える方もいるため、表情全体が暗い印象を与えることもあります。男性の場合、血管や骨が浮き上がって見えることもあるでしょう。
BMI18の女性の見た目
BMI18の女性の見た目は同性からすれば「細身」、異性からみれば「痩せすぎ」と捉えられる傾向にあるでしょう。女性は普段から女優やモデルで見慣れている体型なので、そういう印象なのかもしれません。
BMI18は「シンデレラ体重」と呼ばれますが、全員が同じ見た目ではありません。トレーニングで鍛えていて筋肉量がある人は引き締まっていて、スタイルのよい綺麗な体型に見えます。
反対に、体脂肪率が高い人は、筋肉よりも脂肪の方が多いのでBMIが低くても綺麗にやせているように見えにくいでしょう。筋肉がなくおしりなどが垂れているように見えるとスタイルは悪く見えがちです。
BMI18で太って見える・痩せて見えない人の理由
BMI18なのに太ってみえる…という人は、体脂肪率が高かったり、ぽっこりお腹だったりするのではないでしょうか。
見た目を決めるのはBMI値だけではありません。体脂肪率や筋肉量をあわせて考える必要があります。体脂肪率が高ければ体全体にたるみが感じられ、しまりのない見た目となるでしょう。
ぽっこりお腹も太って見える要因です。お腹周りの筋力が低下しているため内臓を支えきれず胃下垂となり、その下にある腸も下方へと押し下げられることでぽっこりお腹となってしまうのです。姿勢が悪いことが原因になっている場合もあります。
むくみが原因となっていることもあるでしょう。低体重の人は栄養不足になりがちです。栄養不足になると体内の水分が十分に排出されず「むくみ」となります。全身がむくんでいると太って見えるため、代謝を改善し、むくみを解消する必要があります。
BMI18以下は危険?
BMI18を下回る低体重は栄養不足に陥りがちです。極端な食事制限を行っている場合が多く、そのため食が細くなっています。食べる量が少ないと必然的に栄養素が不足し、健康リスクが高まります。
免疫力が低下して風邪をひきやすくなったり、慢性的な疲労感に襲われたりすることもあります。そしてめまいや頭痛などにも悩まされるでしょう。
BMI18以下ともなれば筋肉も少ない状態なので、基礎代謝が低下して冷え性になることもあります。
また、鉄分の不足や女性ホルモンの乱れにより貧血や肌荒れ、生理不順になりがちです。酷くなると不妊になってしまうこともあるので注意してください。
痩せすぎであることは、さまざまな身体症状や精神症状を引き起こすだけでなく、LBW(低出生体重児)の増加にも関与
引用元:健康体重でのダイエットの危険性
BMI18の男性・女性芸能人
こちらはプロフィール上の数値や一時期公表された数値を参考にしたもののため、現在は異なる可能性があります。
<男性芸能人>
・田中卓志(188cm/62kg)
・速水もこみち(186cm/60kg)
・錦戸亮(170cm/50kg)
<女性芸能人>
・有村架純(160cm/46kg)
・新垣結衣(169cm/50kg)
・菜々緒(172cm/49kg)
・桐谷美玲(164cm/38kg)
・指原莉乃(159cm/44kg)
・安達祐実(153cm/37kg)
・近藤千尋(160cm/43kg)
BMI18の身長別体重
身長(cm) | 体重(kg) |
145 | 37.8 |
146 | 38.4 |
147 | 38.9 |
148 | 39.4 |
149 | 40.0 |
150 | 40.5 |
151 | 41.0 |
152 | 41.6 |
153 | 42.1 |
154 | 42.7 |
155 | 43.2 |
156 | 43.8 |
157 | 44.4 |
158 | 44.9 |
159 | 45.5 |
160 | 46.1 |
161 | 46.7 |
162 | 47.2 |
163 | 47.8 |
164 | 48.4 |
165 | 49.0 |
166 | 49.6 |
167 | 50.2 |
168 | 50.8 |
169 | 51.4 |
170 | 52.0 |
171 | 52.6 |
172 | 53.3 |
173 | 53.9 |
174 | 54.5 |
175 | 55.1 |
176 | 55.8 |
177 | 56.4 |
178 | 57.0 |
179 | 57.7 |
180 | 58.3 |
181 | 59.0 |
182 | 59.6 |
183 | 60.3 |
184 | 60.9 |
185 | 61.6 |
186 | 62.3 |
187 | 62.9 |
188 | 63.6 |
189 | 64.3 |
190 | 65.0 |
BMI18の健康的なダイエット方法7個
BMI18の人が健康的に痩せるには「体重を落とす」という考え方を捨てましょう。体重は「落とす」のではなく、食生活とトレーニングで上手に「コントロール」していきます。
1. カロリーは落とさない
摂取カロリーを減らすことで体重を落とそうとする人が多いですが、これは逆効果。エネルギー消費に必要なカロリーを摂取しないと、どれだけ運動しても効果が出にくくなってしまいます。
「摂取カロリー < 消費カロリー」となるように心掛けて、カロリーを落としすぎないよう気をつけてください。
2. 必要な栄養素をしっかりと摂る
ダイエットには食の栄養バランスが欠かせません。「タンパク質」「食物繊維」「鉄分」は積極的に摂取していきましょう。食事で補給が難しければ、サプリメントや補助食品で補うのもありです。
3. 朝食はしっかり食べる
ダイエットするなら、朝食を抜いてはいけません。朝食べずにいると、前日の夜から昼までと食事の間隔が開きすぎてしまい、昼食を食べたときに一気に血糖値があがり太りやすくなるんです。
朝食はその日一日のエネルギーとなりますから、主食、主菜、副菜、フルーツをバランスよく摂取しましょう。
4. 有酸素運動を取り入れる
脂肪燃焼には有酸素運動が最適です。ウォーキングやランニング、エアロバイク、水泳など続けやすい運動を取り入れ、脂肪を燃焼させていきましょう。
脂肪が燃焼しやすくなるのは運動開始20分頃からなので、1回の運動を30~40分以上に設定すると効果的です。
5. 筋トレを併用する
有酸素運動に無酸素運動の筋トレを組み合わせると、効率よく脂肪燃焼ができます。ウォーキングやエアロバイクの前に軽く筋トレでウォーミングアップしておけば、燃焼効果も上がり、ケガのリスクも減少できます。
筋トレは毎日やらなくてもOK。無理のないペースで行いましょう。
6. よい姿勢を心掛ける
運動効果を高めるには、よい姿勢が欠かせません。猫背になっていたり肩が丸まっていたりすると血流が悪くなるとともに体を上手に動かすことができないため、運動能力が落ちてしまいます。
インナーマッスルを意識して、背筋を伸ばしていきましょう。
7. 良質な睡眠をとる
人間の体は、睡眠中に必要なホルモンを分泌することで状態をリセットしています。睡眠中に分泌される成長ホルモンは脂肪を分解し、必要な筋肉を育ててくれます。
睡眠が十分でないとストレスホルモン(コルチゾール)が多くなり、筋肉を分解し、たるんだ体となってしまうでしょう。睡眠時間は7時間が理想です。
まとめ
BMI18の体は健康的にキープすれば見た目も美しく、病気リスクも減少させることができます。無理に体重を落とすのではなく、バランスよい食事と適正なトレーニングで、引き締まった美しいスタイルを目指していきましょう。