あなたのまわりに怒りっぽく、人を威圧する人物はいないでしょうか。高圧的な態度をとる人は、人を嫌な気分にしたり場の雰囲気を壊してしまったりします。そんな高圧的な人の特徴とは?
この記事では高圧的な人の心理や特徴、対処法などを解説しますので参考にしてください。
高圧的の意味とは?
高圧的の意味とは、自分の立場を利用し、相手を押さえつけて従わせることです。立場が上の人が自分の地位を使い、相手を押さえつけるイメージを持つとわかりやすいでしょう。
ちなみに、高圧的と威圧的は少し意味が異なります。どちらも相手を攻撃する態度ですが、威圧的には上下関係がありません。立場が上の人が、下の人に対して威圧的な態度をとることを高圧的と言うのです。
高圧的な人は態度だけでなく、言葉遣いや雰囲気などで相手を威嚇します。怒鳴ったり、大声を出したりもするでしょう。相手を見下しているのです。
高圧的な人の特徴4個[心理]
1. 優越感に浸りたい
高圧的な人は相手よりも優位に立ち、優越感に浸りたいと思っています。相手が自分より有能だと感じると、高圧的な態度をとって自分の地位を守ろうとするのです。自分の立場が奪われることを恐れているのでしょう。マウンティングをとることもあります。
例えばパワハラをする人の心理として、以下のようなものが専門家から指摘されています。
自己愛性人格傾向の強い人。強気と裏腹に自己肯定感が低く、自分に自信が持てない。その修復のために「強い自分、誰からも賞賛され特別な待遇を受けて当然」との自己愛に固着する
引用元:心理学教授の「私の研究」
2. 本音を相手に知られたくない
本音を相手に知られたくない気持ちもあります。高圧的な人は、本当は自分に自信がありません。しかし弱い自分を見せてしまうと、相手からバカにされてしまうと思います。
自分に能力がないことや、相手より劣っていると感じてもいるでしょう。弱い自分を隠しているのです。
3. すごいと思われたい
高圧的な人は、すごいと思われたいとも感じています。高圧的な人の多くは、責任ある立場や上の立場にいる人です。
威嚇することで相手の価値を下げ、自分の価値を上げようとします。尊敬されたいとも感じているでしょう。コンプレックスから相手を威嚇してしまうのです。
4. プライドが高い
プライドが高いのも高圧的な人の特徴です。高圧的な人は負けず嫌いです。自分より能力がある相手に嫉妬し、攻撃します。常に上の立場でいたいのです。
自分がどれだけ優れているかを威圧的な態度でアピールしようとします。常に自分が上にいることで、自尊心を感じるのです。
高圧的な人の特徴8個[態度や行動]
1. 目つきが厳しい
高圧的な人の目つきは厳しいです。常に相手を睨みつけるような目つきをしています。険しく睨むことで、相手にプレッシャーを与えるのです。
あら捜しをしたり欠点を見つけたりもします。愛想もありません。相手の失敗を望んだり、余計な発言を阻止したりしようと考えています。
2. 都合が悪いと不機嫌になる
高圧的な人は、自分に都合が悪くなるとたちまち不機嫌になります。自分のせいでミスや問題が起きた時には、あからさまに不機嫌なイライラした態度をとるでしょう。
プライドが高いため、反省や謝罪ができないのです。自分の弱みを握られたくないとも感じています。不機嫌な態度は、まわりを近寄らせないための防衛反応です。
3. 相手をコントロールしようとする
相手をコントロールしようとするのも、高圧的な人の特徴です。支配力が強く、相手を自分の思うようにしたいと考えるのです。
高圧的な態度こそが相手をコントロールする一番有効な手段だと考えます。相手を委縮させ、自分の思い通りに動かそうとするのです。
4. 大きな声を出す
高圧的な人は大きな声を出したり、怒鳴り散らしたりします。感情的でヒステリーなのです。どんな場所でも大声を出し、相手を威嚇します。恥ずかしいとも感じません。
自分のことしか考えず、イライラしたり嫌なことがあったりすると、周りにあたり散らして解消します。
5. 相手に話をさせない
相手に話をさせないのも、高圧的な人の特徴です。自分の意見だけを述べ、相手の話を聞こうとしません。一方的にひたすら話し、相手に発言する隙も与えないでしょう。
特に愚痴や不満は止まらないことが多いです。会話の主導権を握ることで、自分が優位な立場でいられるようにします。
6. 自分の意見を押し通す
高圧的な人は自分の意見を押し通します。自分の考えに間違いないと思っているのです。視野も狭く、相手のアドバイスを聞こうともしません。
どんな時でも自分の意見を通そうとします。たとえ自分が間違っていても、大きな声や攻撃的な話し方で相手をねじ伏せようとするでしょう。
7. 上から目線で発言する
高圧的な人は常に上から目線です。相手の考えを聞いたり、同じ目線に立つことができません。相手が質問や相談をしても、優しくアドバイスすることはないでしょう。
思いやりの気持ちがないのです。何かを尋ねられてもしぶしぶ答えます。話を早く終わらせようと相手を急かすこともありそうです。
8. 自分の成功を自慢する
自分の成功を自慢するのも高圧的な人の特徴です。自分の過去の成功を語ることで優越感に浸ります。自分が優れていることをまわりにアピールしたいのです。自分の成功を自慢すれば、相手から尊敬されると思っています。
高圧的な人の特徴4個[職場]
1. 部下のミスをとことん問い詰める
高圧的な上司は、部下のミスをとことん問い詰めます。自分の立場が危うくなったり、顔に泥を塗られるのが耐えられないのです。
どんなミスでも一緒に解決したり、相談に乗ったりはしません。厳しくしつこく、気が済むまで相手を問い詰めるでしょう。自分の立場を守ることが何より重要なのです。
例えばパワハラをする人の特徴として、以下のようなものが専門家から指摘されています。
早く成果を上げて、他者(上司ら)から承認されようと必死になり、〜〜〜下の者を道具として使う。特徴的な言動は「俺に恥をかかせるな!」等
引用元:心理学教授の「私の研究」
2. 目上の人に取り入られようとする
部下には厳しい高圧的な上司ですが、自分より目上の人には気に入られようとします。権威に弱いのです。
ゴマをすったり、従順なしもべのように従ったりするでしょう。目上の人に気にいられることで、自分の立場を守ろうとします。
3. 優秀な部下に嫉妬する
高圧的な上司は、優秀な部下に嫉妬します。自分の立場を脅かす存在に恐怖を感じてしまうのです。
嫉妬心や敵対心を丸出しにし、高圧的な態度や発言で相手にプレッシャーを与えるでしょう。何とかして自分を優位に見せようとします。
4. 部下に自分の自慢話をする
部下に自分の自慢話をするのも、高圧的な上司の特徴です。自分が優れていることを部下にアピールし、認めさせたいのです。
しかし内容は小さなことや、人によっては痛い話だったりもします。自分の能力を勘違いしている証拠です。
高圧的な人は疲れる…苦手…
高圧的な人はまわりを不快にしたり、ペースを乱したりしてしまいます。特に心が優しく、相手の言うことを聞いてしまいがちな人は反抗ができないでしょう。相手の反応を気にし、無理な要求も聞いてしまうようになります。
自分に自信がない大人しい人や、すぐに謝る人も高圧的な人のターゲットになりがちです。反抗しない相手を見つけ、自分の欲求を満たそうとするでしょう。
日常的に接しているとストレスが溜まり、疲れ果ててしまいます。いるだけで人を不快にする高圧的な人に苦手意識を感じる人はたくさんいます。
高圧的な人の対処法5個
1. 堂々とした態度でいる
高圧的な態度の人には、堂々とした態度を見せるようにしましょう。弱みや隙を見せると、たちまち威圧的な態度をとられてしまいます。相手にのまれないことが大切です。
何をされても動揺せずに、自分の意見をしっかりと伝えるようにしてください。動揺したり怒りをあらわにしたりすると、ますます相手は高圧的になってしまいます。
2. 上手くおだてる
上手くおだてたり、積極的に褒めるのも良い対処法です。高圧的な態度をとる人は、自分に自信がありません。嘘でも褒められると自尊心が満たされます。
まわりからすごいと思われたいのです。上手くおだてることで機嫌も良くなるでしょう。高圧的な人でも機嫌が良ければ、さほど厳しい態度はとらないものです。
3. 聞き流す
相手の話を適当に聞き流すのも上手く対処する方法です。反論したり無視したりすると、さらに攻撃的になってしまいます。高圧的な人が自慢話をした時は、自分に酔っている時です。話に口をはさむとたちまち機嫌が悪くなってしまいます。
相手の機嫌を良くするように、上手く相槌を打ちながら軽く聞き流しましょう。自分の自尊心が満たされ、優越感を感じると威圧的な態度も緩和します。
4. 反抗的にならない
高圧的な人に反抗的な態度を見せてはいけません。火に油を注いでしまいます。高圧的な人は自分に非があっても決して認めず、反抗されると更に攻撃してきます。どんなに威圧的な態度をとられても冷静に向き合うようにしましょう。
また、相手の期待を裏切らないようにしてください。期待を裏切ると、自分の立場や評価を気にして更に高圧的になることがあります。
5. まわりに相談する
どんな方法でも解決しなければ、まわりに相談しましょう。高圧的な人より上の立場の相手がおすすめです。高圧的な人は目下の人には強いですが、目上の人には弱いのです。
同僚や部下からの発言は聞いてもらえない可能性が高いです。現代社会はパワーハラスメントへの対処も整っています。
役職が高い人に相談すれば、親身に話を聞いてくれるでしょう。同僚や部下からの発言は聞いてもらえない可能性が高いです。
高圧的な人の末路3個
最後に高圧的な人の末路がどうなるかを教えます。
1. 人間関係が破綻する
高圧的な態度をとり続けていると、人間関係が破綻します。直接の被害がなくても、高圧的な態度の人がまわりに与える影響は大きいのです。
大声を出すことで場の雰囲気を悪くしたり、感情的になってまわりを振り回したりもするでしょう。陰で嫌味を言われることもあります。高圧的な人は、どんな態度や行動をしてもマイナスの印象しか与えないのです。
2. 助けを得られなくなる
高圧的になればなるほど、まわりの助けを得られなくなります。高圧的な人には人徳がないのです。思いやりの心を持たず、人のアドバイスも聞かないためまわりから放置されるようになります。
また常日頃から弱い自分を見せないため、困った時に人を頼ることもなかなかできません。自分で壁を作ったことに気がついていないのでしょう。その結果、悩みや問題を一人で抱え込んでしまいます。
3. 情緒不安定になる
高圧的な人は、最終的に情緒不安定になります。高圧的な態度は、自分に自信がない裏返しです。弱い自分を隠し、威圧的な態度をとることで自分を守っているのです。
長年続けているうちに限界がやってくるでしょう。自分を偽り続けるうちに、心が崩壊してしまいます。
まとめ
高圧的な態度の人は、自分の立場を利用し相手を威嚇したり攻撃したりします。しかし本当は自分に自信がなく、自己防衛しているのです。
高圧的な人には、堂々とした態度で反抗的にならず、話は聞き流して上手くおだてるようにしてください。相手の機嫌を取れば、高圧的な態度も緩和するでしょう。