あいさつ代わりに体型をとやかく言う人、あなたの周りにいませんか?なかには、体型をいじることがコミュニケーションと勘違いしている人も。
どうして彼らは、いちいち人の体型のことをとやかくいうのでしょうか?そこにはどんな心理が隠されているのでしょう。
相手を変えるより、自分の考え方を変えたほうがはやいですよね。体型をとやかく言う人の特徴を詳しく知ることで、傷つかない対処法を学びましょう。
体型のことを言う人の心理7個
体型をとやかく言う人の心理とはどんなものでしょう。おもな理由は次のとおりです。
1. 何も考えていない
意外に多いのが、「何も考えていない」です。言われた相手が傷つくかどうかなんて深く考えることもなく、見たままのことをそのまま口にしているだけです。
素直というか、配慮が及ばないというか…。悪意はないので、真正面から受け止める必要はありません。
デリカシーがなく、人が気にしていることや傷つくことを平気で言う人もいます。
2. 意地悪なことを言いたい
何か気に食わないことがあるか、元々の性格が悪いのでしょう。相手が気にしていそうなことやコンプレックスになっていそうな部分を指摘して意地悪を企んでいるのです。
「気に食わないからイジメてやろう」という人は傷付けることが目的ですから、適切な距離を取るようにしましょう。
3. 冗談のつもりで面白いと思っている
コミュニケーションの一環として体型を話題にする人もいます。体型をとやかく言うことが面白いと考えている人は、心が子供のまま成長していないのでしょう。
仲が良いから何をいってもいいと思っているので平気で口にします。体型をいじることで、親しさをアピールしているのでしょう。
4. 改善させたい
健康状態が心配であえて体型に触れる人もいるでしょう。「痩せたほうが健康的でいいのに」という心配の声が潜んでいます。
また、見た目をキープすることを気にして声をかけてくる場合もあるでしょう。「いつもどおりでいてほしい」という要望です。
5. 気づかせたい
本人が体型の変化に気づいていないかもしれない、と思って指摘する人もいるでしょう。些細な変化は、毎日向き合っている人にしかわかりません。
手遅れになる前に教えてあげたいという優しさかもしれませんね。「あなたのこと、ちゃんと見ているよ」というアピールが隠れていることも。
6. だらしなくて許せない
「太っている=だらしない」というイメージを持つ人もいます。太っている体型には生活の乱れを感じてしまうのでしょう。
「節制するのは当たり前」「食べ過ぎるのは甘えている」といった考えがあり、体型のことをとやかくいってしまいます。
7. 相手も分かっていると思っている
本人がわかっているからいいんじゃない?と思って、あえて言葉にする人もいます。その人にとって体型の変化は「周知の事実」であって避けるべき話題ではないのです。
悪意はありませんが、デリカシーに欠けるといっていいでしょう。たとえ相手が気づいていたとしても、体型をとやかく言うことはマナー違反です。
体型をいじる・馬鹿にする人の特徴5個
体型をとやかく言う人には、次のような特徴があります。
1. マウンティング気質
体型をいじったり人を馬鹿にする人はプライドが高く、自分を優位な立場に置きたい人。相手をバカにすることで自分の優秀さを確認し、プライドを守ろうとします。
自分より下の人間がいるということに安心感を覚えるようです。みずからのコンプレックスを隠すため、相手を下げる人もいるでしょう。
マウンティングを取りたがるのは、自信のなさやコンプレックスの裏返しです。
2. 好き嫌いが激しい
好きな人には甘く、嫌いな人には徹底的に厳しい人っていますよね。そういう人は、嫌いな相手に冷淡な言動を取りがちです。
あえて相手が嫌がるようなことを口にし、攻撃してくるでしょう。体型はいちばんわかりやすいですから、ウィークポイントと捉えているのかもしれません。
3. 何事も否定したがる
どんな話を振っても否定から入る人は、人を否定することも多いでしょう。世の中をひねくれた角度で見ているので相手を喜ばせようとするよりも、自分の意見を主張します。
自分が正義だと思う心が強く、相手が言われたくない言葉も平気で口にしてしまうでしょう。
4. デリカシーがない
人の体型を平気でいじることができるのはデリカシーがないから。「これをいったら人がどう受け止めるか」イマジネーションできないので、平気で危うい発言を繰り返します。
思いやりに欠け、マナー違反の言動が多いので、一緒にいると心が疲れてしまうでしょう。
5. 話題(情報)不足
話題の引き出しが多ければ、いろんな情報を提供して会話を盛り上げることができますが、話題がなければ体型や天気ぐらいしか話せないでしょう。
自分ばかりみて人や社会を見ていないから、目にした体型のことしか話題にできないのです。自己愛が強い人ともいえます。
体型のことを言う男性の特徴
男性同士で体型のことをとやかくいう場合、「からかい」と「マウンティング」がほとんどでしょう。最近のデキる男のイメージは”細マッチョ”が主流ですから、そこから外れる同性に対して冷たい態度をとりがちなのかもしれません。
女性の体型をとやかくいう男性は、自分の理想を相手に押し付けているといえます。男性は本能的に細身の女性を求める習性にあるため、どうしても気になってしまうのでしょう。
心が少年のままで、気になる女性の気を引くためにわざと冗談で体型をいじることも。相手が反応してくれることで喜びを覚え、自分の存在を確認しています。
体型のことを言う女性の特徴
女性は男性に比べて、より人の体型に手厳しい傾向にあります。マウンティング女子は自分のことを棚に上げて、「自分にふさわしいかどうか」で男性を判断しようとします。そういう女性はつねに批判的、自意識過剰な人が多いでしょう。
女性は女性に対して厳しい目でチェックしています。体型のことをあれこれいう女性は、劣等意識を抱えがち。相手の体型をとやかくいうことで、自分自身のコンプレックスを隠そうとします。
素直にうらやんで体型を話題にする人もいれば、嫌味として体型をとやかくいう人も。後者は、拗らせた結果のマウンティングです。
職場の体型いじりはハラスメント?
最近はハラスメントの定義が広がり、服や髪形に触れることさえ憚られています。そんな風潮の中、体型をいじることはハラスメントになるでしょう。健康状態を心配して声をかけたとしても、相手が「ハラスメントだ」と考えれば成立してしまうのです。
体型は簡単に変えられるものではありません。「怠慢だ」「気が緩んでいる」といった言葉は、その人の尊厳を傷つける事になります。
ハラスメントは受けた側の主観であり、明確な線引きはできません。「Aさんに言われるのはいいけど、BさんはNG」なんてこともあるでしょう。関係性が構築できていればいいのですが、不安定な場合は口にしないほうが間違いがありません。
本人が自分の体型をネタに笑いを取ろうとしても、乗っからないほうがいいでしょう。
体型のことを言う人への対処法5個
嫌なことを言ってくる人は、基本スルーを推奨します。でも、それでは通じない場合もありますよね。そんな時は、次のことを試してみてください。
1. はっきり「傷ついている」と言葉にする
これは、好意的な相手に対して有効な方法です。素直に、「そういうことを言われると悲しいんだよ」と伝えてみましょう。
好意的な相手は親しみを込めてからかったり、体調を気遣っていたりしているのですから、嫌な気持ちになることを正直に伝えればちゃんと理解してくれるはずです。
2. 距離を置く
それほど親しくなかったり、悪意をもたれているな、と思ったら、距離を置くことです。物理的な距離が難しければ、心理的にだけでも離れてみましょう。
相手が通りそうな通路を避けたり、何か言いだそうとしたら別のことを考えてみたり。面と向き合う時間を出来る限り作らないようにするといいでしょう。
自分のことを傷つけたり、自尊心を失わせるような行為を繰り返す人からは離れましょう。
3. 信頼できる人に相談する
嫌なことは、自分一人で抱え込んではいけません。信頼できる人に相談して守ってもらいましょう。職場やチームには、必ず一人は潤滑油的存在の人がいるはずです。その人にお願いして、さりげなく注意してもらうのもいいですね。
体型のことをとやかくいう人は、あなた以外にも様々な理由で攻撃を仕掛けていることでしょう。周囲を守るためにも、信頼できる人を巻き込んでいきましょう。
4. 完全スルー
嫌なことは耳に入れない、聞かなかったことにして完全スルーしましょう。ただ、これは心が強くないと難しいかも。雑音はどんなに遮断しても入ってきてしまいます。
だいたい、人の悪口を言う人は心の貧しい、寂しい人が多いもの。「悪口をいうことで自分を保っているんだな、可哀相に」ぐらいの気持ちでいれば、そのうちその人のいうことも耳に入らなくなってくるでしょう。
5. スタイルを整えて見返す
そんなに体型のことをとやかくいってくるのであれば、ぐうの音もでないくらいスタイルアップしてやりましょう。その人がダイエットの背中を押してくれた、と考えればいいのです。
理想の体型になったとき、「あなたのおかげでスタイルアップできたよ、ありがとう!」と満面の笑顔で感謝すれば、二度とあなたをいじってくることもなくなるでしょう。
まとめ
体型のことをとやかくいってくる人の心理、理解できたでしょうか?いちいち気にして心をすり減らすよりも、発奮材料として捉えれば、いつか感謝できる日がくるかもしれません。あなた自身、誰かを傷つけることのないように言葉には気をつけていきましょう。