食事の量は人それぞれ。お腹いっぱい食べる人もいれば、ほんのちょっとで十分な人も。食べたくても食べられない人もいるでしょう。少食の人にはどんな特徴があるのでしょうか。
今回は少食の人の特徴を詳しく紹介します。もし身近に少食の人がいたなら、記事を参考に理解を深めてみてはどうでしょうか。一緒に楽しく食事ができるようになるはずです。
少食の人の特徴10個
少食の人の特徴がわかれば無遠慮な言葉を投げつけたり、無理に食事を押し付けるようなこともなくなります。お互いが気持ちよく過ごすためにも、少食への理解を深めてみてはどうでしょう。少食の人の特徴を紹介します。
1. 食への興味が薄い
少食の人はそもそも「食べる」ことに対する興味が薄いようです。食事に喜びを求めるのではなく、ただの生命維持活動と捉えているのでしょう。
肉体のための食事となるので、食に対する「欲」がありません。脳の満足を必要としないので空腹を感じることが少なく、一日二食、または一食でも十分だという人もいます。
2. 胃腸があまり丈夫ではない
体質的に胃腸が丈夫でないと、食べ物を消化しきれず少食となってしまいます。食事が胃もたれや腹痛、下痢を引き起こすことも。
特に肉や揚げ物が苦手な人が多いでしょう。食べない習慣が続いて胃の蠕動が悪くなっていることも考えられます。無理をしすぎると胃腸を壊してしまうので注意が必要です。
3. 見た目や匂いで満足してしまう
料理を目にしたり、匂いを嗅いだだけで満足してしまうこともあるようです。特に家族の料理を用意する人は、味見だけで満足してしまいがち。食べる前にお腹いっぱいになってしまうでしょう。少食の人は満腹中枢が刺激されやすいのかもしれませんね。
4. 外食が苦手
外食は自分で食事量を調整できないので苦手な人が多いよう。フルコースや懐石料理などは提供される食事量がわからず、恐怖を感じてしまうかもしれませんね。人と一緒に食事をすることもプレッシャーになりかねず、自然と一人で食事する機会が増えるでしょう。
5. 食べるのが遅い
少食の人は量が少ないだけでなく、食事のペースもゆったりぎみ。よく噛んで食べるので時間がかかるのかもしれません。その分、満腹中枢が刺激されやすく少食ですんでいるのかも。周囲に食べるペースを合わせるため少食となってしまっていることもありそうです。
6. 華奢でほっそりしている
摂取カロリーが少ないので華奢な人が多いです。余計な脂肪がついていないから身体が軽く、エネルギーの消費量も少なめ。燃費のいい省エネタイプですが、食事内容は偏りがち。不健康な見た目となったり、体型が崩れやすかったりするでしょう。
7. 疲れやすい
少食の人は体を動かすのに必要なエネルギーが不足しているため、疲れやすいでしょう。筋肉量が減少することで動くことが億劫になってしまっているかも。テレワークが続いたことで運動量自体が減り、エネルギーを必要としなくなった人もいるかもしれませんね。
8. デリケートで控えめ
少食の人は神経が細やかな人が多いようです。少食であることを気にしているので、人から指摘されると萎縮してしまい余計に食事が喉を通らなくなってしまうことも。コンプレックスに感じている人も多いので、あまり指摘しないであげましょう。
9. マイペース
少食の人は自分をよく知り、無理をしてまで周囲に合わせることはありません。「一日三食」という固定概念に囚われることもないのでかなりのマイペースさんといえるでしょう。食べたいときに食べられる量をいただくなど、食べ方も自由です。
10. めんどくさがり
少食の人って意外にめんどくさがりだったりします。食事する時間をもったいないと考えたり、食事のために買い物にでかけたり料理したり、わざわざ食べに行くという発想がありません。なかには「噛むのが面倒」という人も。結果、少食になってしまうのでしょう。
少食の人の顔つき
少食の人の顔は引き締まって、若く見えます。よく噛む癖がついているから顔の筋肉が鍛えられ、たるみがないんですね。スッキリしたフェイスラインをキープしています。
認識力の高い人も多いでしょう。自分に必要な食事を理解していることは、物事を客観的に捉えられるということ。少食の人には成功者も多いようです。
とはいっても、不健康に見える人もいます。栄養が足りていないことから顔色が悪かったり、感情が動きにくく無表情になってしまうことも。少食なら少食なりに栄養バランスの整った食事をしないと、暗い印象を与えてしまいます。
少食はどこから?
少食とは、どれぐらいの量をいうのでしょう?明確な定義はありませんが、食事数でいうなら「一日二食」または「一日一食」が少食といえるでしょう。
お米の場合、お茶碗一杯は約150g。ですが、少食の人は80gでも多く感じるでしょう。ちなみに、ご飯80gは1〜2歳児の一食あたりの目安量です。
朝に一杯のご飯をたべたら、その日一日はお腹が空かない人もいます。スープやヨーグルトなど、流動性のある食べ物だけですます人もいるでしょう。少食の人にとって一般的な定食は量が多く、見ただけでお腹いっぱい。食べきることは難しいでしょう。
少食の人はつまらない?
少食の人と付き合っている男性や女性、少食の人と一緒に食事に行く友達は、つまらないと感じる人もいるでしょう。
食事が好きな人からすると、一緒に出かけてごはんを食べる時、相手が食べられないので一緒に楽しめなかったり、共感してもらえなかったりするので、つまらないと思う人もいます。
少食の人の食生活
少食の人は、どんな食生活を送っているのでしょうか?具体的なメニューを見てみましょう。
メニュー①
朝 → ごはん(半膳)、味噌汁、お漬物
昼 → 食べない
夜 → サラダ
メニュー②
朝 → スープまたはジュース、果物
昼 → ゆで卵、スープまたはコーヒー
夜 → 野菜を中心としたおかずのみ
メニュー③
朝 → 食べない
昼 → 食べない
夜 → ご飯、おかず、お味噌汁
極端にみえますが、だいたいの少食さんはこのような感じの食事メニューとなっているようです。お米やパンを食べると胃もたれしてしまうので温野菜やゆで卵を主食としている人も。
朝もしくは昼ご飯を食べない、もしくは朝食べるともう一日食べなくても平気な人も多いです。少食さんで一日三食食べる人はまれでしょう。
少食は健康?栄養不足?
少食はけっして悪いことではありません。「腹八分目」というように、食欲はある程度おさえたほうが健康にいいとされています。現代はおいしいものが多く過剰摂取しがちですから、六分目ぐらいにおさえても問題はなさそうです。
とはいっても、少食の人が栄養不足になりがちなのも事実。食事の量が少なくなると、たんぱく質が欠落しがちです。たんぱく質は活動に必要なエネルギーを生み出してくれますから、不足すると健康を維持することが難しくなります。
少食のやせ型女性は糖尿病の発症リスクが高いこと、知っていますか?栄養不足は筋肉を脂肪に変えてしまいます。脂質が増えすぎると血糖値の上昇に繋がり、インスリンの分泌が低下してしまうんだとか。
少食なら少食なりに栄養バランスを考えた食事と運動が大切です。健康維持のためにも、良質なたんぱく質や食物繊維はしっかりと摂るよう心掛けたいですね。
少食でも肌綺麗?
少食でも肌がきれいな人はいます。ただ、その場合は必要な栄養を少ない食事の中で摂取していたり、低カロリーで栄養豊富な食べ物を中心にしていたり、サプリメントで補っていたりと、栄養自体は摂っています。
少食で、タンパク質やビタミンなどの栄養が不足している場合は、肌のハリが低下して、シワになりやすくなります。
少食の改善方法5個
少食ゆえにスタミナ不足や健康不安を抱えている人も多いでしょう。少しでもご飯を食べられるようにするにはどうすればいいのか。改善策を提案します。
1. 毎食スープを飲む
固形料理が苦手な人もスープなら飲みやすいのではないでしょうか。野菜や肉、魚などの具材をたっぷりと煮込めば栄養もバッチリ!実はこれ、フィギュアスケートの羽生結弦選手が取り入れた手法だとか。彼も食の細さに悩んでいたそうです。
具材に抵抗があるなら漉してみましょう。スープには栄養素がたっぷりと溶け込んでいますから、健康づくりにはピッタリ。温かいスープは免疫力アップにもつながります。
2. 食事の回数を増やす
一度にたくさん食べる必要はありません。「食べられるな」と思った時にちょっとずつ食べてみましょう。一日六食でも問題ありません。
少食の人は食べる行為自体に抵抗があったりもしますから、まずは食に対し意識を向けることが大切です。食べる習慣をつけることで自然と食事量が増えていきますし、慣れれば食事回数も減っていくでしょう。
3. 運動でエネルギーを消費する
運動後の体はエネルギーを必要としますから、自然と食欲が湧いてきます。運動は代謝機能を高め、筋肉を作ってくれるので胃腸の活動も正常になり食事量が増えることも期待できます。
だからといって激しいトレーニングをする必要はありません。動くことが苦手なら、ゆっくり動作のヨガやストレッチを取り入れるといいでしょう。ウォーキングや足踏み運動もおすすめです。掃除や洗濯などでこまめに動くのもいいですね。
4. サプリメントで栄養を補う
どうしても食事内容を変えることが難しいのであれば、サプリメントに頼るのも手です。
アミノ酸の一種である「グルタミン」は筋肉の維持や消化器官のサポート、免疫力向上に効果があるとされています。たんぱく質を摂取するなら「プロテイン」がいいでしょう。
胃もたれするから食べたくない…という人には、消化系のサプリがおすすめ。消化酵素サプリは食べたものの分解を助けてくれるので胃腸への負担が軽減されますよ。
5. 食べる喜びを体感
食に対する意識が希薄だと、同じような食事ばかり食べていたりします。たまには食べたことのないモノに手を出して刺激を感じてみましょう。新しい発見は喜びとなり、食への意識を変えてくれるかもしれません。
友達と一緒にご飯を食べるのもいいですね。ワイワイ楽しい会話をするうちに、気が付いたらおいしくご飯を食べていることだってあるかもしれません。食事が楽しいと感じれば、自然に手が伸びるようになりますよ。
まとめ
少食への理解は深まりましたか?少食は必ずしもいけないというわけではありません。ただ、将来を考えれば、改善したほうがいいでしょう。
いきなり変わることは難しいですが、できることから少しずつ手をつけてみませんか?おいしく食べて、笑顔いっぱいの健康生活を送りましょう。