※肌に悪い食べ物の理由については、管理栄養士資格を持つライターが書いています。
肌や美容に悪い食べ物として食べないようにしている人が多い食べ物は何なのか、美容のために食事に気をつけている女性303名にアンケート調査を行いました。
選んだ人が多かった食べ物をランキング形式で紹介します。
ランキング全体
美容や肌に悪い食べ物として、食べないようにしている人が多い食べ物は以下のランキング結果となりました。
スナック菓子:130
菓子パン :98
ラーメン :84
ジュース :84
フライドポテト:72
ハンバーガー:69
フライドチキン:59
ピザ :53
チョコレート:41
ケーキ :37
アイスクリーム:31
クッキー :22
その他 :17
ランキング順にそれぞれの食べ物について、肌に悪い理由を説明します。
肌に悪い食べ物ランキング12個
1. スナック菓子
<理由>
スナック菓子は肌に悪い要素が揃っています。特に揚げてあり、脂質が高い商品がほとんどです。結果としてニキビや毛穴の詰まり、肌荒れの原因となります。
油を多く使用している加工食品は時間が経過すればするほど酸素に触れて油の酸化が進行する性質を持っています。
酸化した油を摂り続けていると体内の抗酸化物質では対応しきれなくなり、体も酸化に傾くため肌トラブルにつながりやすいです。
<回答者の食べない理由>
◯26歳女性
スナック菓子は一度開封してしまうとつい一気に食べてしまい、太る原因になるからです。
◯59歳女性
スナック菓子は油や炭水化物が多く太りやすいのであまり食べません。
2. 菓子パン
<理由>
菓子パンを食べるとシワやくすみなどの原因になります。糖質を摂り過ぎることによって肌の健康を保つビタミンB群を大量に消費するからです。
菓子パンは脂質も多く含まれていることがほとんどです。中でもマーガリンやショートニングといった油脂がよく使われますが、トランス脂肪酸を含んでおり、体内で可酸化物質に変化してニキビやシミ、アトピー性皮膚炎の原因になってしまいます。
<回答者の食べない理由>
◯40歳女性
菓子パンはバターや油分が多く、ビタミンは少なく、ニキビができやすくなるためです。
◯32歳女性
菓子パンは甘すぎるものが多く、糖分過多になるため摂取は控えています。
3. ラーメン
<理由>
ラーメンを食べると肌荒れやニキビ、むくみの原因になります。一般的に脂質や塩が大量に使われているからです。
脂質過多になると毛穴から余分な皮脂を排出しますが、やがて大量の皮脂で毛穴が塞がれると細菌が繁殖して炎症を起こし、ニキビの原因に。
塩を摂り過ぎると体内のナトリウム濃度を保つため水分を溜め込み、むくんで血流が悪化します。結果、肌のターンオーバーが悪くなり肌トラブルの原因になります。
<回答者の食べない理由>
◯27歳女性
ラーメンは脂質が多く胃もたれしてしまい、後日の消化にも響くからです。
◯50歳女性
ラーメンはカロリーが高いだけでなく、塩分や油も多く、炭水化物がまとまっているからです。
4. ジュース
<理由>
ジュースの摂り過ぎは肌の健康を損なう場合があります。糖類が多く含まれており糖質過多につながりやすく、余分な糖が細胞を劣化させてしまうためです。
糖質は基本的にエネルギーとして使われますが、必要以上に糖質を摂取するとたんぱく質と結びついて細胞にダメージを与えるのです。
例えば、真皮内はコラーゲン繊維とエラスチン繊維が網目状になり肌のハリや弾力を保っていますが、ダメージを受けるとハリや弾力が失われます。
5. フライドポテト
<理由>
フライドポテトは肌の弾力やハリの減少、シワやたるみなどの原因になります。じゃがいもの主成分である糖質とたんぱく質が結びついて細胞にダメージを与える物質が作られるからです。
また、高温調理されたフライドポテトは、アクリルアミドという発がんリスクのある有害化学物質の濃度が高いため、大量摂取は避けましょう。
参考サイト:農林水産省
6. ハンバーガー
<理由>
ハンバーガーはニキビや肌のハリ・ツヤの減少につながりやすいです。
種類にもよりますが、揚げ物、ハンバーグ、チーズなど脂質の摂り過ぎになりやすい食材の組み合わせであることは共通しています。これらの食材は老化を早めるトランス脂肪酸も多く含んでいます。
さらに、フライドポテトや炭酸飲料と組み合わせて注文することが多いので、糖質や脂質の過剰摂取につながる点も大きな問題点です。
7. フライドチキン
<理由>
フライドチキンは肌の肌荒れを促進する可能性があります。高脂肪食を食べる人は、ニキビになりやすく、肌の健康を保つホルモンのバランスを崩すこともあります。
さらに、次のような研究結果も報告されています。
高脂肪食の摂取が皮膚における血管新生及びコラーゲン沈着を低下させ、創傷治癒を遅延させることや皮膚の弾力性を低下させ、たるみを助長
参考サイト:新実学ジャーナル
8. ピザ
<理由>
ピザの習慣的摂取も肌の健康を損なう原因となります。種類にもよりますが糖質と塩の多い生地に、脂質と塩の多いチーズやサラミ、ソーセージを組み合わせて作られているからです。
野菜が使われている場合もありますが、摂取量は微々たるもので脂質や食塩量の多さと総合的に考えると肌には悪いでしょう。
野菜が少ないことによる食物繊維の少なさも問題です。便秘になりやすくなり、腸で毒素を吸収するのでニキビや肌荒れの原因になります。
9. チョコレート
<理由>
チョコレートを摂り過ぎるとニキビになりやすいです。厳密にはチョコレートを美味しく食べるために大量に添加されている糖類や脂質によるものです。
過剰な糖質や脂質は皮脂の分泌を増加し、分泌された皮脂が多くなって毛穴が詰まると肌トラブルにつながります。
肌のハリや弾力を保つコラーゲンは糖質と結びつきやすい性質があります。糖質を摂り過ぎると肌のハリや弾力が低下して皮膚が硬くなり、毛穴が詰まりやすくなるのでニキビの原因になりかねません。
10. ケーキ
<理由>
ケーキの食べ過ぎも肌荒れやニキビになりやすいです。
糖質や脂質の塊で、大量に含まれています。生クリームには乳脂肪分や植物油脂が使われており、生地にはふんだんにバターが使われていることがほとんどです。
また、スポンジ生地、砂糖、ケーキのトッピングに使われるマジパン、クッキーなど、一般的には小麦粉や砂糖がたっぷり使われています。
結果として、皮脂分泌のコントロールが乱れ、肌荒れを起こします。
11. アイスクリーム
<理由>
アイスクリームも糖質と脂質が多く、肌トラブルになりやすい食品です。特に注目したいのが甘さ。溶けきったアイスクリームを食べ、冷たいときよりも甘く感じた経験はありませんか?
砂糖は体温に近い温度で甘味を強く感じる性質を持ち、アイスクリームには常温で甘いと感じる量よりもさらに多くの砂糖が使われています。
そのため糖質の摂り過ぎにより肌のハリや弾力を保つコラーゲン繊維を断ち、シワやたるみにつながります。
12. クッキー
<理由>
クッキーの食べ過ぎも美肌づくりからは遠のきます。原材料は小麦粉が多く、甘いので糖類も多く使われておりバターやマーガリン、ショートニングもたっぷり。
見た目を美味しく、かわいく見せるために使われる着色料や日持ちさせるための保存料、防腐剤などの食品添加物が多いお菓子でもあります。
添加物の消化は胃腸に負荷がかかり、腸内細菌のバランスが乱れて有害物質を吸収しやすくなるため肌トラブルになりやすいのです。
ニキビが悪化?ニキビに悪い食べ物
ニキビを悪化させるのは主に高脂肪食と、食物繊維不足です。
脂質の高い食べ物が習慣づいてしまうと、皮脂の分泌を促進するので肌の表面が皮脂で脂っぽくなってしまいます。皮膚の表面に皮脂が多くなってくると毛穴が詰まりやすくなるので、ニキビが悪化する原因になるのです。
また、スナック菓子などに含まれるトランス脂肪酸は体内で酸化してニキビの原因となる可酸化物質に変化してしまいます。
ファストフードや洋菓子の特徴として野菜が少ないのもニキビが悪化する一因です。野菜に含まれる食物繊維、特にその中でも水溶性の食物繊維は善玉菌のえさとなり腸内細菌を整えて有害物質から守ってくれています。
野菜が少ないと善玉菌のえさがほとんどないため、腸内細菌のバランスが乱れて有害物質を吸収しやすくなり、ニキビ悪化の原因となります。
まとめ
肌に悪い食べ物のランキングに入っている食べ物は、美味しく人気の食べ物ばかりです。すべて一生食べてはいけないというわけではありません。
食べすぎると、脂質や糖質の摂りすぎにつながるものが多く、肌の状態が悪くなり、高品質なスキンケアアイテムを使っても、ケアが難しくなります。
悪循環になる前に、食べ過ぎは控えるようにしましょう。