ダイエットや健康管理の目的値として用いられることの多いBMI。ひとつの理想としてあげられるのが「17」という数字です。BMI17はモデル体重ともいわれていますが、いったいどんな見た目なのでしょうか。
今回は「BMI17」の人の見た目について詳しく紹介します。この数値を目指す人は参考にしてください。
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BMIとは?計算方法と理想数値
BMI(ボディマス指数)とは、肥満や痩せの判定に用いる体の大きさをあらわす指数です。
計算方法は「体重(kg)÷[身長(m)の2乗]」で求められます。
<例>
身長158cm、体重43kgの人の場合
⇒ 43÷1.58÷1.58=17.2
⇒ BMI=17.2
計算方法は全世界共通ですが、判断基準は国によって異なります。日本肥満学会が定めた基準の場合、適正体重(標準体重)は「BMI22」。この数値がもっとも病気になりにくい状態であるとされます。
BMIにかかわる指標では以下のようなものがあります。
BMI値 | 判定 |
22.0 | 健康体重(もっとも病気になりにくい) |
20.0 | 美容体重(理想のスタイル) |
18.0 | シンデレラ体重(やや痩せ) |
17.0 | モデル体重(痩せすぎ) |
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BMI17の見た目はガリガリで痩せすぎ?やばい?
BMI17の人の見た目は女優やモデルのようにスラッとしていて、スタイルがよく見えるでしょう。細身のパンツや体にフィットした服が似合いますが、サイズ選びに困るかも。子供サイズでないとフィットしないという人もいるでしょう。
BMI17は「モデル体重」と呼ばれますが、判定基準によれば低体重の「痩せすぎ」に分類されます。かなり細い体型なので、健康状態が不安視されます。
同じ数値でも、見た目は人によって個人差があります。女性の場合、脂肪の多い人だと女性らしい柔らかさがありますが、脂肪も筋肉もない場合は骨が浮き出て見えます。はたから見ると「ガリガリ」の状態です。残念ながら、健康的には見えないでしょう。
BMI17の男性の見た目
BMI17の男性の見た目はモデルのようにスリムでほっそりとしています。男性の場合、女性に比べて脂肪がつきにくいので、より痩せ具合が目立つでしょう。脂肪が少ないだけでなく筋肉量も少ないので胸板が薄く、どこか頼りなげにみえるかも。
アンガールズの田中さんや霜降り明星の粗品さんのように高身長な人ほど細さは際立ち、足は骨だけ。「折れちゃうんじゃないの?」と心配になってしまうかも。顔もやつれて見えるので、健康状態が心配になります。
ただ、BMIだけで体格は決まりません。骨格や体脂肪率によってはBMI17だとしてもガリガリだったり、少しふっくら見える人もいるでしょう。同じ数値であるのなら、筋肉量の多い体を目指したいですね。
BMI17の女性の見た目
BMI17といえば、水原希子さんや佐々木希さん。いずれもすらっとしたスレンダーなスタイルが魅力的です。「モデル体重」といわれるように、モデルにはBMI17の人が多いようです。
体脂肪率が高めの人は女性らしい丸みを帯びたフォルムですが、脂肪すらついていない低体重だと骨ばった印象がぬぐえません。血管が浮き出たり目が落ちくぼんでしまう人も。胸のふくらみも控えめで、ボーイッシュなスタイルが似合うのではないでしょうか。
BMI17だと健康状態も不安です。貧血だったり生理不順など、不調を訴える人も多いでしょう。疲れやすく、慢性的な疲労感を抱えているので覇気がなく、無表情にみえることも。
BMI17で太って見える人の理由
「BMI17なのに太って見える…」という人は、体格が関係しています。BMIの数値はあくまでも体の大きさを示すものであって、筋肉や脂肪の状況は含まれていません。なので、いくらBMIが17であっても、太って見えてしまうことはあります。
理由のひとつは骨格筋率、いわゆる筋肉量です。筋肉のついた体は引き締まりがっちりしているので、太っているように見えてしまいます。
体脂肪率が高い人も太ってみえます。体脂肪は筋肉の倍くらいの体積がありますから、同じBMI値でも体脂肪が多い人ほどぷっくりするでしょう。
ぽっこりお腹の人も要注意。お腹周りに十分な筋肉がないと内臓を支えることができず、ぽっこりとお腹が出てしまいます。お腹が出ていれば「太っている」というイメージにつながりやすいでしょう。
BMI17で足太い人の理由
BMI17は十分に痩せている体重ですが、足が太いと悩んでいる人は骨格や脂肪のたるみが原因かもしれません。
骨格を変えることはできませんが、姿勢をよくするだけでも見た目は大きく変わります。猫背やお腹が突き出た姿勢になっていないか確認しましょう。
また、お尻の脂肪のたるみが気になる人はスクワットなどのトレーニングがおすすめです。ジムに行かなくても家で手を前に伸ばし、お尻を沈めてスクワットを毎日数十回するだけでも少しずつ変化が現れるでしょう。
BMI17の食生活
BMI17をキープしようとすれば、かなりストイックな食生活が必要となります。朝食がヨーグルトやバナナだけだったり、夜はアイスでごまかしたり、食事そのものを抜くなど、かなり食が細くなってしまうでしょう。
カロリー摂取を控えたりエネルギー源であるタンパク質を抜くなど食べるものに制限が多く、栄養不足となりがちです。筋肉が生み出せないので、元気が出ません。酷い場合は摂食障害に繋がるでしょう。
特に一人暮らしの場合、極端に栄養が偏りがちです。魚や野菜の摂取が十分でないとビタミンや鉄分が不足し、貧血や体の冷え、慢性的な疲労に悩まされるでしょう。将来的には骨粗鬆症のリスクが高まります。
BMI17の男性・女性芸能人・モデル
BMI17前後の男性・女性芸能人やモデルなどを紹介します。
アンガールズ 田中卓志(188cm/62kg)
霜降り明星 粗品(180cm/54kg)
桐谷美玲(163.5cm/39kg)
水原希子(168cm/49kg)
菜々緒(172cm/49kg)
BMI17の身長別体重
身長(cm) | 体重(kg) |
145 | 35.7 |
146 | 36.2 |
147 | 36.7 |
148 | 37.2 |
149 | 37.7 |
150 | 38.3 |
151 | 38.8 |
152 | 39.3 |
153 | 39.8 |
154 | 40.3 |
155 | 40.8 |
156 | 41.4 |
157 | 41.9 |
158 | 42.4 |
159 | 43.0 |
160 | 43.5 |
161 | 44.1 |
162 | 44.6 |
163 | 45.2 |
164 | 45.7 |
165 | 46.3 |
166 | 46.8 |
167 | 47.4 |
168 | 48.0 |
169 | 48.6 |
170 | 49.1 |
171 | 49.7 |
172 | 50.3 |
173 | 50.9 |
174 | 51.5 |
175 | 52.1 |
176 | 52.7 |
177 | 53.3 |
178 | 53.9 |
179 | 54.5 |
180 | 55.1 |
181 | 55.7 |
182 | 56.3 |
183 | 56.9 |
184 | 57.6 |
185 | 58.2 |
186 | 58.8 |
187 | 59.4 |
188 | 60.1 |
189 | 60.7 |
190 | 61.4 |
BMI17の健康的なダイエット方法7個
極端な食事制限は健康被害のリスクを高めます。BMI17を目指すなら、健康的にキレイに痩せる方法を選びましょう。おすすめの方法を紹介します。
1. 極端なカロリー制限はしない
極端なカロリー制限は心身の機能を弱めるばかりか、脳機能にまで影響を及ぼします。1日に必要なカロリー量を計算して、栄養バランスを整えていきましょう。
摂取カロリーが消費カロリー以上にならないように気を付ければ問題はありません。朝食はしっかりと食べてください。
2. タンパク質を摂取する
タンパク質は体を作る栄養素で、筋肉を増やすためには必須です。
筋肉は基礎代謝を上げ痩せやすい体を作ってくれますから、良質なたんぱく質で良質な筋肉を作りあげて行きましょう。食事だけで摂取しにくいときは栄養補助食品で補うのもいいでしょう。
3. 食物繊維を摂取する
食物繊維は腸内環境を整えると同時に、余分に取り込んでしまった脂質や糖質を体外に排出してくれます。
また食後、血糖値の急上昇も防いでくれるため、脂肪を蓄積する心配がありません。大麦、納豆、キウイといった水溶性食物繊維を積極的に摂取しましょう。
4. 有酸素運動を取り入れる
ダイエットの基本は有酸素運動。歩くだけで痩せられるなら、誰でも簡単にはじめられますよね。毎日30分ウォーキングがおすすめです。
時間がとれないときはエスカレーターをやめて階段を使う、一駅余分に歩いてみる。スローステップ運動などもいいですね。とにかく、体を動かすクセを付けていきましょう。
5. 筋トレを組み合わせてみる
基礎代謝をアップさせ痩せやすい体を作るには、筋肉が欠かせません。腹筋を鍛えるシットアップやクランチ、下半身を鍛えるカーフレイズやスクワットなど無理のない範囲で鍛えていきましょう。
筋トレは毎日やる必要はありません。2日に1回、15分程度でいいのではじめてみてください。
6. 姿勢を整える
姿勢が悪いと体全体の動きが鈍り、十分な運動効果を得られません。背筋はまっすぐ、ピン!と伸ばしていきましょう。
正しく美しい姿勢をキープするには、インナーマッスル(体幹)の力が欠かせません。立つ・歩く・座るのどの動作も「丹田」を意識することが大切です。
7. 睡眠も大事
寝ている間もダイエットには大切な時間。睡眠中は筋肉を修復・増量し、体脂肪を減らしてくれる成長ホルモンが分泌されます。
他にも食欲をおさえるレプチンが分泌されたり、基礎代謝を低下させるコルチゾールを抑制することができるなど、睡眠中も体はダイエットに協力してくれます。理想は7時間睡眠です。
⇒(参考)社会人の睡眠時間アンケート調査
まとめ
BMI17はスタイルよく見えますが、一般的には「痩せすぎ」です。数値だけにとらわれず、見た目を意識したスタイルづくりを心掛けたいですね。バランスよい食事と運動で健康的にダイエットし、理想のスタイルを作り上げていきましょう。