節約を始める時に、多くの人は食費を削ることを考えます。外食や贅沢をしなければ、食費は大きく節約できるからです。それでは食費を一日1000円にすることはきついのでしょうか?むしろ使いすぎなのでしょうか?
この記事では食費1日1000円でやりくりする方法や注意点を紹介するので、節約したい人は参考にしてみてください。
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食費1日1000円はきつい?使いすぎで贅沢?
食費1日1000円はきついと感じる人が多いのではないでしょうか。1000円以上の場合に使いすぎで贅沢だとは思わないでしょう。
例えば、首都圏に住んでいて都内勤務の場合、飲食店のランチで1000円程度のところは多く、昼食を外食するだけで1000円分になってしまいます。
また、ファーストフードを食べたとしても、500円は超えることが多いため、1日1000円以内にするには、外食を控えないと難しい金額になってきます。
年収別の1日の食費の目安
政府による単身世帯の家計調査数値では、以下の食費になっています。このくらいの金額が平均の食費になりますが、年収状況によっては全く貯金できず、他のことにお金が使えないケースも含まれます。
年収 | 1ヶ月の食費 | 1日あたり換算 |
100万円未満 | 33,260円 | 1,109円 |
100〜200万円 | 31,335円 | 1,045円 |
200〜300万円 | 38,117円 | 1,271円 |
300〜400万円 | 37,464円 | 1,249円 |
400〜500万円 | 43,912円 | 1,464円 |
500〜600万円 | 48,016円 | 1,601円 |
600万円以上 | 54,242円 | 1,808円 |
参照:政府統計・家計収支 単身世帯2021年
一般的には食費を手取り金額の15%程度に収めるのがよいとされています。
そのため、以下の金額が理想的な数値になります。
年収手取り | 月収手取り | 1ヶ月の食費 | 1日あたり換算 |
180万円 | 15万円 | 22,500円 | 750円 |
240万円 | 20万円 | 30,000円 | 1000円 |
300万円 | 25万円 | 37,500円 | 1250円 |
360万円 | 30万円 | 45,000円 | 1500円 |
420万円 | 35万円 | 52,500円 | 1750円 |
480万円 | 40万円 | 60,000円 | 2000円 |
540万円 | 45万円 | 67,500円 | 2250円 |
600万円 | 50万円 | 75,000円 | 2500円 |
食費1日1000円でやりくりする方法10個
ここでは実際に、食費1日1000円でやりくりする方法を紹介します。
1. 自炊する
まずは自炊を始めましょう。料理が苦手な人や、自炊が初めての人は簡単なものからでかまいません。負担を感じるとそれだけ諦めも早くなってしまいます。
簡単な料理や、できることから始めてください。冷凍食品やお惣菜を活用するのもおすすめです。今はSNSやネットで、簡単に美味しくできるレシピがたくさん載っています。手間をかけずに調理ができるキッチングッズも多くあるので、用意しておくと良いでしょう。
自炊が面倒なときは、宅食(冷凍弁当)もおすすめです。栄養バランスの整った食事がお手頃価格で忙しいときでも簡単に食べられます。
2. 肉や魚はまとめ買いする
肉や野菜は基本的にまとめ買いしてください。野菜に比べ、肉や魚は価格が高くなります。すぐに鮮度が落ちてしまうので、購入したらすぐ食材に適した方法で冷凍保存しましょう。
業務スーパーであれば、大量に購入することが可能です。鶏むね肉などヘルシーで低価格の肉も積極的に活用しましょう。
3. 作り置きをする
休みの日や時間がある時に料理の作り置きをしておきましょう。忙しい日や疲れた日でも外食をせずに済みます。何種類かおかずを作り置きしておけば、お弁当に使用することも可能です。
SNSや本などで、簡単にできる作り置きのレシピを調べてみてください。大量に作って冷凍保存しておけば料理の負担を減らすとともに節約ができますよ。作り置きも安い食材を使いまわすのがおすすめです。
4. 激安の商品を買う
自炊に使う食材は、激安スーパーの商品を使用しましょう。こまめに広告のチェックをするのがおすすめです。
スーパーによっては、特定の曜日や日にちに特売している店舗もあります。また食材の中でももやしや卵、豆腐は安い価格で手に入れられるでしょう。
なるべく特売の日に買い物をし、冷蔵庫にストックした激安食材を使いまわしてください。買い物へ行く機会が減れば、余計なものを買わずに済みます。
5. 主食や麺類は安いものにする
パンやお米などの主食は安いものを購入しましょう。スーパーのプライベートブランドであれば、100円以下でも購入可能です。安い時に購入して冷凍保存しておくのもおすすめです。また大量に入った乾麺も節約の味方になります。
3食ご飯にするのではなく、パンや麺を使いまわすようにすれば、飽きずに節約生活を続けられます。
6. 弁当を作る
仕事やお出かけの時には、お弁当を持参しましょう。外で食べる場合、ランチ代は節約生活の大きな負担になってしまいます。ランチ1食だけでも1000円を超えてしまうこともあるでしょう。
前日の残りを詰めたり、作り置きを活用したりして毎日お弁当を作るようにしてください。時間がなければおにぎりやサンドイッチだけでも十分です。負担にならないように、簡単にできるメニューから始めてみましょう。
7. コンビニに行かない
コンビニにはなるべく行かないようにしましょう。いつでもどこでも立ち寄れるコンビニは便利ですが、余計なものを買ってしまいがちです。商品の価格もスーパーに比べて高いものが多いです。
同じものでもコンビニではなく激安スーパーで買うようにしましょう。今までコンビニに寄る習慣があった人は慣れるまで時間がかかるかもしれませんが、我慢してください。節約のためには努力も必要です。
8. お菓子を買わない
お菓子は買わないようにしましょう。お菓子が家になければ間食の回数も減り、ダイエットや健康に役立ちます。どうしても食べたい時には手作りするのがおすすめです。
市販のお菓子は価格が高いものも多く、一度開けると最後まで食べきってしまいます。食材にプラスしてお菓子を購入していては節約できません。お菓子はたまの贅沢やご褒美にして、節約生活にメリハリをつけましょう。
9. 冷凍食品を活用する
冷凍食品を活用するのも、節約生活の良い方法です。特に一人暮らしや忙しい人には、すぐに使える冷凍食品が役立つでしょう。大袋に入ったものは一食当たりが安く、使いまわしも可能です。
食材以外にも冷凍うどんや冷凍パスタ、チャーハンなどそれだけで食事ができる商品もあります。ボリュームがあるものであれば、2回に分けて食べても良いでしょう。節約に大切なのは、いかに賢く食材を使用するかなのです。
10. 水筒を持参する
お弁当と同様に、飲み物も持参するようにしましょう。お茶を入れた水筒を持ち歩くようにしてください。かばんに入るスリムサイズの水筒や、おしゃれな水筒も販売されています。
また毎日コーヒーを飲む人は家でコーヒーを淹れ、タンブラーで持っていくのも良いでしょう。たとえ1杯100円でも、毎日飲んでいると大きな出費になってしまいます。日常に欠かせないものが節約の大きなカギになるのです。
コンビニ使いは1日1000円をすぐ超える?
コンビニ使いだと1日1000円はすぐ超える人が多いでしょう。例えば、メインのお弁当で500円、副菜で300円、デザートや飲み物で200円といった買い方で1000円になってしまいます。
1日2回以上行く場合や、1回に色々なものを買う人はすぐに1日1000円は使い切ってしまうでしょう。
食費を1日1000円にするときに注意点3個
食費を1日1000円にするときの注意点を紹介します。
1. 無理をしない
今まで自炊をしなかった人やコンビニを利用していた人が、急に自炊やお弁当作りを始めるとすぐに負担を感じてしまいます。毎日の自炊にマイナス意識を感じると、節約を諦めるのも早くなってしまうでしょう。
節約は無理をせずに、できることから始めるのが成功の秘訣です。週の半分はお弁当にしたり、飲み物だけは持参するようにしたり簡単なことから始めて徐々に慣れていきましょう。
2. 栄養バランスに気をつける
節約のために偏った食事ばかり食べていては栄養バランスが崩れてしまいます。栄養バランスが崩れると病気になったり、肌荒れを起こしたりしてしまいます。病気になって病院に行けば、節約しても意味がありません。
食費は削っても、魚や肉、野菜なども食べるようにしてください。特に料理が苦手な人は栄養バランスが偏りがちになってしまいます。簡単でバランスが取れたメニュー作りを心がけてください。
3. ストレスを溜めない
ストレスを溜めないのも、注意点の一つです。はじめは張り切っていても、今までとは違う生活に段々ストレスを感じてしまうでしょう。ストレスが溜まると暴飲暴食をしたり、節約に嫌気がさしたりしてしまいます。
たまのご褒美として外食や市販のお菓子を楽しむようにしましょう。生活にメリハリが出てきます。節約には、オンとオフの切り替えが必要なのです。
まとめ
食費を1日1000円にするのは決して難しいことではありません。自炊をしたり、お弁当や飲み物を持参したり今までの生活を少し変えれば良いのです。
始めは大変ですが、徐々に慣れていきます。そしてコンビニや外食はたまのご褒美にしましょう。無理をすると継続できないので、できることから始めてください。