ホームジムを作ろうと考えた時に、「床が抜けないだろうか」「どれくらいの重さの器具が置けるのか」と不安を感じたことはないでしょうか。SNSやネットでは実際に床が抜けた事例を見ることもあります。
実はホームジムで床が抜けてしまうことはほとんどありません。床が抜けてしまうのには何かしら原因があるのです。この記事ではホームジムで床が抜ける原因と対策を紹介するので、不安を感じる人は参考にしてみてください。
ホームジムで床が抜ける原因6個
1. ダンベルを落とした
ホームジムで床が抜ける原因として最も多いのが、ダンベルやバーベルを落としてしまうことです。バランスを崩したり、限界まで筋トレをしたりしてダンベルやバーバルを落としてしまうと、床に穴が開いてしまいます。
不安定な場所に置いてしまうのも、ダンベルが落ちる原因になるでしょう。穴の開いた床は修繕するのにお金がかかり、痛い出費になってしまいます。
2. 重い器具が一ヶ所にまとめてある
日本の建築基準法では、住宅の床1㎡当たり180キロの重さに耐えられるように決められています。器具の重さに耐えきれずに床が抜けてしまうことはめったにありませんが、重い器具を一ヶ所に集中させてしまうと、床がへこんでしまうことがあります。
筋トレの器具は負荷をかけるために重いものが多いです。特に器具の重さが200キロ以上の場合は注意が必要になります。
3. 器具の安全確認不足
ホームジムで使用している器具の、安全確認をしていないことも床が抜ける原因になります。組み立て式器具のネジのゆるみやベンチのガタつきがあると、器具が崩れたときに床がへこんだり、抜けたりしてしまいます。
ダンベルやバーベルの滑り止めも必要です。器具の安全対策をしていないと、けがをしてしまう可能性もあります。
4. 床の補強をしていない
自分では気をつけていてもハードな筋トレで勢いがついてしまったり、うっかりバーベルやダンベルを落としてしまったりすることがあります。
十分に床が補強されていない場合、落とした衝撃によって床が凹んだり、穴が開いてしまったりするでしょう。補強をすることで床へのダメージを減らし、騒音や振動を抑えることができます。まわりに迷惑をかけないためにも、床の補強は大切です。
5. 器具の数が多すぎる
部屋の広さに対して、器具の数が多すぎることも床が抜ける原因になります。器具を揃え、様々な種類の筋トレを行いたい気持ちはわかりますが、器具を増やしてしまうとその分部屋が狭くなってしまいます。
狭い空間で筋トレを行うと、器具同士がぶつかって床に落ちてしまい、穴が空いたり凹んだりする可能性が高くなるでしょう。狭い部屋ではのびのび筋トレもできません。
6. 器具を片付けていない
使用した器具を定位置に戻していないと、床が抜ける原因になってしまいます。限界まで筋トレをしたり、疲れている時には器具を放置しがちです。
しかし安定感のない場所に器具を置いてしまうと、少しの衝撃で落ちてしまう可能性があります。床に放置したままだと、つまずいたり転んだりする可能性もあるでしょう。散乱した器具は、床にも自分自身にも危険なのです。
ホームジムで床が抜けた事例
ホームジムを作って、家でトレーニングをしていたら、ダンベルやバーベルを落としてしまって、床が壊れた…床が抜けた…なんていう事例があります。スポーツジム等では床がしっかりと補強されていますが、自宅ではそういうわけにもいかず、大きな傷や凹むができて大変なことになってしまうことも。
修理費用が高くなるケースもあるでしょう。フローリングだと簡単には張り替えができないので一層の注意が必要です。
やってしまった!!
ダンベル落として、小さいけど床と壁に穴が…
子供の部屋になるけど、しばらく内緒にしておこう♪ pic.twitter.com/LWwaWuJHmv— よっしー@のんのん日和 (@b76nCn68fU7Z7OU) October 12, 2022
やらかした
ダンベル床に落として穴開けてもた😅 pic.twitter.com/u27JSx07Gd— 灼眼のゼフ (@vvzefuvv) July 21, 2020
床の耐荷重
建築基準法で床の積載荷重の最小値が定められています。「住宅の居室、住宅以外の建築物の寝室または病室」の積載荷重は「1800N/m2」です。「1800N/m2」は1平方メートルあたり180kgまで耐えられるように設計するということです。
あなたが住んでいる家の耐荷重も「180kg/m2」以上はあると考えていいでしょう。
そのため、それを超えるような重量が集中する設計にはしないように注意してください。
床が抜けないための対策4個
1. 床を補強する
床が抜けないように、まずは床の補強をしましょう。床補強は傷や凹みを防ぐこと以外にも、騒音や振動を緩和したりけがの防止にもなります。専門の業者に頼まなくても、コンパネやマットを使えば、自分で補強することが可能です。
大きく重量がある器具の下には、コンパネを敷くのが良いでしょう。硬くて総面積が広いので、衝撃や荷重を分散させることができます。器具の安定にもつながるでしょう。
2. 器具の配置場所を考える
器具の配置場所も大切です。重い器具が一か所に集中してしまうと、床への負担がかかり穴が開いたり凹んだりする原因になります。
パワーラックやバーベルセット、ダンベルセットなどの重量がある器具は、柱や壁の近くに設置するようにしてください。
よく使用するものの配置を考え、あまり使用しないものや重いものを端の方へ設置しましょう。使いやすい配置にすることで、筋トレもやりやすくなります。
3. 器具の安全確認をする
ホームジムで使う器具は、定期的に安全確認をするようにしましょう。パワーラックのガタつきや組み立て式器具のネジのゆるみは床に穴が開く原因とともに、大きなけがにも繋がります。
バーベルやダンベルは、滑りにくいものが良いでしょう。ホームジムでは自分で安全確認やメンテナンスをしなければいけませんが、器具を長持ちさせるためにも手を抜かずに行うようにしてください。
4. 器具はきちんと片付ける
使い終わった器具は、きちんと片付けるようにしましょう。筋トレで疲れた後に器具を片づけるのは面倒ですが、重たいダンベルやバーベルを放置したままだと危険です。
少しの衝撃で落ちてしまったり、器具同士が当たってしまうこともあるでしょう。移動時に放置された器具で転んでしまうこともあります。ホームジムを使用した後は、きちんと器具を定位置に戻すようにしてください。
ホームジムの床補強は必要ない?
床は上記のように耐荷重が「180kg/m2」以上はあると考えられるため、高重量を扱う人でなければ、そこまで補強は必要ないでしょう。
ただ、フローリングは傷つきやすいので、ジョイントマットなどで補強することをおすすめします。
ホームジムの床の補強費用
床の補強費用ですが、上記で紹介しているジョイントマットであれば、16枚で6,000円程度です。16枚で足りずに2セット買えば、12,000円程度になります。
さらに合板などを用意する場合は、30,000円程度が必要になります。
自分自身のトレーニング器具や環境に合った床補強で、床が傷つかないようにしてください。
まとめ
ホームジムで床が抜ける可能性は少ないですが、床への負担を減らすために補強することは大切です。騒音や振動を緩和することもでき、安心して筋トレを行うことができるでしょう。また、器具の配置場所や安全点検も必要になります。
誰でも筋トレ中にバーベルやダンベルを落としてしまうことはあります。思わぬミスで床を傷つけないためにも、しっかりと対策をしてホームジムを楽しんでくださいね。