円滑な人間関係を築くには、お互いに心を開いて本音を語り合えることが大切ですが、どちらか一方が心を開いていない場合には、本音を語り合うことはできません。相手が心を開いてくれないから本音を語り合えないと思っている人が多いでしょうが、実は自分の方が心を開いていない場合もあるのです。
そこで今回は心を開かない人の特徴を紹介していきますので、自分に当てはまるか確認してみてください。
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心を開かない人の特徴13個
1. 笑顔を見せない・不自然
接するときに笑顔を見せる回数が少ないですし、顔は笑顔でも目が笑っていないので不自然な印象を感じることがあります。信用していない部分があるため、警戒心が表れてしまい心の底から笑うことができないのです。
2. マイナス思考
前向きに捉えることができない性格なので、いつも暗い雰囲気でうつむいている時間が多いです。相手の言動を全て悪い方向にしか捉えることができず、気分が落ち込んでいる・沈んでいる時間が長くなってしまうのでしょう。
自分の素を見せたり、本音を言ったりすると嫌われるかもしれない、非難されるかもしれないとおそれてしまいます。
3. 心配症
起きてもいない出来事が心配になってしまい、現実になった場合を恐れるあまり人と関わらないようにしています。相手から嫌われるのでないかと不安になり、実際に嫌われてしまった場合のことが心配になってしまうのです。
4. インドア派
親しく接する相手がいませんから、休日などは自宅で1人の時間を過ごすことが多くなります。自分が望んでインドア派なのではなく、外出する相手や場所がありませんから、外出する理由がなく自宅にこもってしまいます。
5. 集団行動が苦手
自分独自の世界を持っている人もいますから、集団生活が苦手な一面があり、単独行動をします。周りの人と合わせることが苦手で、1人で過ごしている方が気楽でやりやすいと思っています。
6. 自分から話さない
積極的に人との関わりを持つことに抵抗を感じるため、自分から話しかけず、最低限の会話しか応じません。コミュニケーション能力が低い傾向があるため、どうやって会話をしたら良いのかすら分かっていない場合が多いのです。
7. 周りの評判を気にしない・気にし過ぎる
周りの人に対する配慮をせずに自分勝手な振る舞いをしたり、逆に気にし過ぎて相手の顔色を伺ってしまう場合もあります。どちらの場合であっても周りの人に良い印象は与えませんから、結果的に自分が心を開けなくなってしまうのです。
自分の立場が悪くなったり、居場所が無くなったりすることをおそれています。
8. 人付き合いが苦手
他人との接し方が分からず人付き合いが苦手な性格のため、上手く人間関係を築くことができないのです。人付き合いが苦手な原因が、人嫌いだというのが根底にある人もいれば、単純に接し方が分からないという人もいるでしょう。
9. 友達が少ない
心を開かない人はコミュニケーションが苦手なので、友達が少ない傾向にあります。友達と話して仲良くなるというプロセスを踏んだ経験が乏しく、新しい環境でどのように友達を作ったらいいか分からなくなります。
10. 秘密主義
自分のことを他人に知られることが嫌だという秘密主義の一面があるため、心を開かず一定の距離を保つようにしています。他人が自分のテリトリーに侵入すると守りたい部分も暴かれてしまう可能性がありますから、抵抗を感じるのかもしれません。
11. 自分本位
相手のことを考えられず自分中心に考えてしまって、他人に心を開く必要性を感じていない人もいます。他人を受け入れることも苦手です。自分のやりたいようにやるので、相手と良い関係を作ることが苦手です。
12. 警戒心が強い
自分に危害を加えるかもしれないと不安に思ってしまうほど警戒心が強い性格のため、家族以外の人には心を開こうと思っていません。警戒心が強すぎるため他人を信用することができず、自分をさらけ出すことにも抵抗を感じるのです。
13. 自信が持てない
自分に自信が持てない内気な一面がありますから、相手を失望させることを恐れて心を閉ざしてしまいます。
人間関係において失敗をすることが怖い・失望されるのが怖いという考えが頭から離れず、相手の懐に飛び込むことができないのです。
心を開かない人の心理や原因は?病気?
自分自身を他人から守るために、心を開かずに一定の距離感を保っています。
主に「心に傷を負った人」「心に傷を負うのが怖い人」のタイプの人がいて、どちらの場合も自分の心が傷つかないようにしています。
自分から心を開いて接しても相手に理解してもらえない場合には、拒絶されたことで傷つき心がダメージを受けることになります。心がダメージを受けることが怖くなり、自然と心を開かなくなってしまうでしょう。
そして過去に信用していた相手から裏切られたことがあれば、再び同じ経験をすることに恐怖心が芽生えて心を閉ざすようになるのです。
中には単純に「自分以外の他人が嫌いだから心を開かないタイプ」もいて、このタイプは相手がどのような人でも嫌ってしまうため、心を開くことはありません。
また、心を開かない原因が、病気である可能性は低いでしょう。病気の場合には、心を開かない以外にもコミュニケーションの問題が起きていることが多いと思われます。
心を開かない人の診断チェック
(1)限られた相手しか信用しない
(2)裏切られた経験がある
(3)見下されていると感じる
(4)友人がいない・少ない
(5)素を出せない
(6)名前を知られることに抵抗を感じる
(7)質問されることが苦手
(8)人間関係が原因で転職した経験がある
(9)気遣いができない・疲れる
(10)他人に隠し事や嘘をつくことがある・多い
これらの項目の中で当てはまる数が多ければ多いほど、心を開かないタイプだといえます。
裏切られた経験がある人はすでに心に傷を負っていますから、再び他人を信用することに抵抗を感じたり、親しい関係を築くことに違和感を覚えるのです。
相手の反応に敏感になってしまい、見下されている印象を受けたり素を見せることができないでしょう。
そして心を開いて接していませんから、相手が距離を置くようになって親しく付き合える友人が少ない・いないのは当たり前のことになります。
心を開かない人の恋愛傾向
心を開かない人は、恋愛においても信頼関係を築くまでに時間が必要になります。本当に信頼できる相手だと確信が持てるまでは、自分の心を開くことがありません。
ある程度の時間を一緒に過ごしても自分が信頼をできない場合には、関係が上手くいかず別れる原因になることも多いでしょう。
相手の方が心を開いていない事実を察知して去ってしまうこともあるのです。普通の人間関係においても心を開いていないと関係が円滑にいきませんが、それは恋愛においても同じですから、あまり良い結果にはならないことが多くなります。
心を開かない人の職場での行動
職場でも極力、他人との関わりを避ける傾向があり、必要最低限でしか関わらないようにします。自分が傷つくことを避ける・トラブルを回避するために、接点を持たないようにしているのです。
周りの人から話しかけられないような雰囲気を漂わせていたり、無表情・忙しい素振りをして必要最低限のとき以外は関わりを持ちません。
また休憩時間などに会話をする場合でも、自分のプライベートな部分には触れず当たり障りのない部分でしか会話をしないでしょう。
そして飲み会や食事会に誘われたときには、何かと理由をつけて断る機会が多くなり、自然と誘われなくなっていきます。
心を開かない人への接し方3個
1. 共通点を見つける
自分と相手の共通点を見つけて話題にすると、親近感を感じてくれるようになります。心を開かない人は相手に拒絶されることを恐れていますから、拒絶しない・同じだと伝えることが大切なのです。
自分と同じ事柄に興味があると伝われば、会話を楽しいと感じてくれるようになり、安心感や信頼関係が築けるようになって心を開いてくれるでしょう。心の距離を近づけるには、親近感や安心感を感じてもらえば良いのです。
2. フォローする・頼みごとをする
心を開かない人のフォローをしたり頼ってあげると、相手の存在を認めていると伝わって信頼関係を築くキッカケになります。
大袈裟にアピールをして距離を詰めなくても、さり気なく相手の存在を肯定することになりますから、相手の方から自分のことを信頼できる相手という認識になってくれるのです。
自分の存在を否定されることが怖いからという場合がありますから、まず最初に存在を肯定・認めてあげることで安心してくれるでしょう。
3. 笑顔で接する
人の笑顔には、相手に安心感や好感を与える効果がありますから、接するときは必ず笑顔を忘れないでください。
心を開かない人は警戒心が強い一面があるため、笑顔で接することが警戒心をほぐすキッカケにもなります。
最初は相手に笑顔が見られないとしても諦めずに笑顔で接していくと、心を開かない人にも笑顔が見られるようになり、心を開いてくれるようになるのです。
心を開かない職場の部下への対処法3個
1. 無理に聞いたり話させたりさせない
部下だからといって、無理に距離を縮めようとして、プライベートなことを聞いたり話させたりしないようにしましょう。
部下は気分が悪くなり、より頑なになるおそれがあります。また、印象も悪くなるでしょう。
2. 自分のプライベートな話をする
部下が話してくれなくても、自分のプライベートなことや失敗談などを話して、相手に親近感を持ってもらうことが大切です。
相手に心を開いてほしければ自分から心を開いて、自分の情報を開示していくことが大切です。
3. 味方になり、フォローする
忙しい時やトラブルになった時は、味方になり、フォローしましょう。
責め立てるのではなく、一緒に解決し、あとで反省の機会を作りましょう。頭ごなしに怒られると心を閉ざしてしまう可能性があります。
まとめ
他人に対する警戒心が強い人や心に傷を負っている人達は、心を閉ざしてしまう傾向があります。
内向的な性格やネガティブな性格が原因で心を開かない場合もありますから、無理に心を開かせようとするのは止めておきましょう。相手の方から安心して心を開いてくれるまで、根気強く接していくのが1番なのです。