どれだけ優しい性格をしている人でも感情はありますから、怒りを感じることがあります。普通の人に比べると怒りを感じても表現しない傾向にあるので、怒るイメージが湧かなくなるのです。
しかし怒るイメージが湧かない優しい人でも時にはマジギレすることもあり、普段とは別人のようになってしまうこともあります。
今回は、優しい人がマジギレする理由や対処法を紹介していきますので、怒らせないように注意をしてください。
普段はすごく優しい人の特徴3個
1. いつも笑顔
どんな場面でも自分の感情を表情に表さず、いつも笑顔で過ごしています。周りの人を不快にさせないために笑顔で過ごすことを心がけていますから、気遣いや思いやりの気持ちを持っているのです。
自分が不快に感じることがあっても、前向きに捉える性格のため気にしないようにしているのかもしれません。
2. 言い争いをしない
人と争うことに苦手意識があるため、言い争いをせずに自分を抑えることができます。
自分の意見を主張して相手を不快にさせることが嫌だと思っていますし、何よりその場の空気を悪くすることに抵抗を感じるのでしょう。
そして我慢強いという一面もあるので、相手の意見を聞き入れることができるのです。
3. おだやか
周りの人が怒ることでも気にせず、感情をあらわにすることがありません。人としての器が大きいため、多少のことは気にも留めず受け流すことができるのでしょう。
温厚な性格だということも関係していますが、感情を全面に出して怒っても何も解決をしないことを分かっているため、いつもおだやかに過ごしています。
優しい人がマジギレする理由3個
1. 相手が非常に失礼だった
多少のことは受け流すことができる人でも相手が非常に失礼だった場合には、受け流すことができなくなります。
自分の存在そのものを否定される言動や、大切な人達に対する態度が雑だった場合には、我慢することができなくなってしまうのです。
また、1人の人間として対等に接してこない相手に対しても、モラル違反・マナー違反ですから、注意する意味も込めてマジギレするでしょう。
優しい人でも堪忍袋の緒が切れるタイミングやポイントはあります。
2. 同じミスを反省もなく繰り返していた
おだやかな人でも同じミスを反省もなく繰り返す相手には、怒ることがあります。本人にやる気や努力する姿勢が感じられず、周りの人に迷惑をかけていることが許せなくなってしまうのです。
また、自分が周りの人に迷惑をかけたことを反省しない姿勢が許せない場合もあります。迷惑をかけてもかまわないという態度では、見過ごすことができなくなるのは当然でしょう。
3. ひどいことを言われ続けていた
我慢強い人でもひどいことを言われ続けていた場合には、我慢の限界を超えてしまいます。普段から感じている怒りの感情が我慢の限界を超えて、一気に溢れ出してしまうのです。
ひどいことを言われると誰でも怒りや不快な感情を覚えるものですから、怒るのは当然の反応でしょう。
争いごとが苦手なので、聞き流す・気にしないようにして我慢をしているだけなのです。我慢の限界がくれば、怒りが一気に噴出するのは当たり前です。
優しい人がマジギレしたエピソード7個
1. 聖人って感じの同級生が激怒
周りのクラスの人に猿みたいだとからかわれて「また言ってるな」「幼稚だな」みたいな感じで、同級生は最初はスルーしていました。
しかし、何を言ってもダメだと思ったのか、周りのクラスの子がいきなりその同級生のお母さんや弟のことをからかいはじめ、「あの歳であの格好はない」「お前の弟シスコンだよな」などと言いはじめました。
それを聞いた同級生はいつもはスルーしているのにすごくキレていました。次の日からは、からかわれることがなくなっていました。
2. 社交的で人当たりが良い上司が…
私が仕事でミスをなすり付けられていて、何も言えず、関係がないのに適当に謝って済まそうとしていたら、普段は常にニコニコしていて怒っているところを全く想像できなかった上司が、静かに諭すように怒りました。
言葉は静かでしたが、これまで聞いたことがないような口調になっていて本気で伝えたいんだと思いました。その後は私が間違っていたことを謝罪しました。前より仲が深まったような気がします。
3. 普段は寛容な社長が…
普段は寛容で優しくて、怒っているところを見た人がいない社長。ある日、会社の上司が部下にセクハラのようなことを何度も繰り返していたことが分かったときに激怒しました。
普段はなかなか社長が出てきて話をすることはありませんでしたが、このことは会社の名前も汚す行為として、社長自身かなりお怒りだったようで、そのセクハラをした上司の前に直接来て静かにですがめちゃくちゃ怒っていました。その場にいたみんなは凍りついていました。
4. 性格の穏やかな店長の顔がくもり始め…
飲食店のホール作業の仕事場での出来事です。接客業なのにお客様に無愛想な態度をとる同僚がいました。教えたことを何回も聞き返してきてメモもとらず、忙しくてもボケっと突っ立っているだけの同僚。もうまさに時給泥棒です。
普段からにこやかでどんなミスをしても「大丈夫だよ。次回から気をつけよう」と声をかけてくれるような人で、怒ったところを誰も見たことがなかった店長が怒りました。
最初はにこやかに注意し見守っていたのですが、同僚の仕事態度は変わらなくて段々と怒る口調が強くなっていき、遂にはその同僚に対して冷たくなってしまいました。何回も面談したようですが、同僚の態度は変わらず、最終的にクビにしていました。
5. 優しくて周りの人望もあった彼氏が…
仕事がうまくいかなくて会社をクビになり、慰めて欲しくて彼氏にメールをしました。ところが返事もくれず、いくら電話をしても出ませんでした。
3日後、こういう内容のメールが来ました。「お前のこういう所が嫌なんだ。自分で解決しようとしない。なんかあったらすぐ俺に頼ろうとする。いい加減にしてくれ。俺だって色々抱えているんだ。それに対してはねぎらいの言葉もないのに。もう疲れた。別れよう」と言われました。
「いつも頼ってばかりでごめんなさい」と謝って、その後は一切連絡は来ませんでした。
6. いい人過ぎて気持ち悪いと言われるくらいの上司が…
社内で新商品のアイデア募集コンテストがあり、従業員たちが盛り上がっていた時の事です。商品説明を文章で書くのですが、それをみんなで回し読みをしていた時にいきなり上司がものすごい剣幕で暴言を吐き始めました。
上司が企画したのは文学少女が愛用しているという体の芳香剤でした。その商品に添えられている初恋物語についてバイトがバカにした発言をしたところ、純文学作家を目指していた上司の書いた純文学だったらしく信じられないくらい怒って場が騒然としました。
結局、上司はレベルの低い人しかいない職場にはいられないと言って退職してしまいました。
7. 年配の上司が急に…
ゴールデンウィーク中に終わらせなければいけない仕事現場に、いつもニコニコしていて口調もゆっくりな上司と2人で行きました。自動車整備工場の修繕にかかわる仕事でした。最初から作業は順調に進んでいき、上司と私の2人で仲良く穏やかに仕事をしていました。
一部解体などを行ったので、砂ぼこりがひどい状態となっており、最終日に掃除を一生懸命やっていました。
床のカラーコンクリートはほこりが付くと白くなってしまうので、「水とワイパーで掃除してね」と上司に言われていましたが、私が勘違いして、モップのから拭きで延々と掃除していたため、怒られました。
優しい人は怒ると無視?
優しい人が怒るときは、不機嫌になって無視する場合もあれば、見たこともない剣幕で怒るときもあります。
そのときの状況によるでしょう。我慢の限界を通り越して、その後のことなんて関係ないと思っているような場面では、ブチ切れて収拾がつかないような場合になってしまうことも。
怒らないと思って安心して無茶をすると、後で取り返しのつかないことになります。
優しい人がキレたときの対処法3個
1. 反省して謝罪する
自分の言動を反省して謝罪しましょう。優しい人を怒らせるような言動を自分がしたのですから、不快にさせたことへの謝罪をしなければ相手の怒りは収まらないでしょう。
また、その場しのぎの謝罪では意味がなく、きちんと自分の言動を正すことも大切なことです。自分の言動と向き合ったうえで、しっかりと反省し、謝罪の言葉を伝えれば、相手に伝わって許してくれるでしょう。
2. 落ち着いてから話し合う
相手の気持ちが落ち着いてから、お互い冷静になって話し合うのもいいでしょう。感情的になっているときに話し合いをするのは難しいですし、口論に発展して事態が悪化します。
自分が相手を怒らせた原因を自覚していない場合が多いので、冷静な状態のときに教えてもらうという心持ちが大切です。
そして話し合いをして、自分の言動を見つめ直す・触れてはいけない部分を把握することも必要になります。
3. 怒りを煽らない
優しい人がキレたときには、怒りを煽るような言動は避けるべきです。怒りを煽ってしまうと許してもらうことが難しくなり、人間関係に亀裂が入って取り返しがつかなくなってしまいます。
怒られている途中で言い返したり、反論や言い訳をするのは御法度でしょう。自分に非があるのですから黙って受け入れるべきですし、同じことを繰り返さないために教訓にしてください。
まとめ
普段は怒ることがイメージできない人でも、感情はありますから時にはマジギレすることもあります。
失礼な言動をしたり自分で努力を怠っていることが原因になっていますから、怒らせたら素直に反省をすべきでしょう。
そしてきちんと反省をして心の底から謝罪をすれば、元々は優しい人ですから許してくれるはずです。