※中学生で日本代表候補にも選ばれたライターが書いています。
リフティングでは、テクニック以外にいかに失敗しても続けられるかも重要です。ここでは、少しでも早く上達するためのお手伝いとして、練習方法とコツをご紹介します。
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サッカーのリフティングの意味とは?
リフティングとは、手以外の部分を使ってボールを地面に落とさずに打ち続けることです。頭、肩、胸、腰、太もも、ひざ、足先などを使うのはOKです。
主にボールタッチの感覚を掴むために行います。一部ではパフォーマンスとしても使われますが、それは別の種目となります。
リフティングを行うことで、トラップ、ドリブルなどすべてにおいて役に立ます。一人でもでき、複数人でもできるリフティングは便利でかつ基礎を身につけられる良い練習なのです。
初心者だからリフティングをやるべきというわけではありません。プロもやります。初心者からプロまでリフティングという基礎を忘れてはいけないのです。
リフティングが上手くなる効果
◯感覚をつかめる
どこを蹴るとどこに飛ぶのか、これを理解するだけでパス、シュートの成功率が格段に上がります。感覚が分かれば疲れるまでずっとできるようになります。
◯バランスの向上
サッカーはパス、シュートをするとき片足立ちになりますよね。バランスが崩れると体幹がぶれて、正確なパス、シュートができません。当たり負けさえしてしまいます。しかし、リフティングは片足になることの連続なのでバランス力が上がります。
◯集中力の向上
試合中は常に集中しておかなければなりません。体を休める時間帯があっても、頭は休む時間はないのです。リフティングは集中しなければ続きません。よって、集中力のトレーニングにもなります。
リフティングのコツ
◯リズム
リズムを一定化することが大切です。簡単に言えば、ボールを蹴り上げる高さとボールを蹴る位置をなるべく同じにするという事。もしこれが完璧だとすればボールは一定のリズムで上がったり下がったりしますよね。これが完璧なリフティングです。なるべくリズムを覚えてやるように意識しましょう。
◯ボールの蹴りどころ
サッカーボールは球体です。ボールの真ん中を地面に対して垂直に蹴り上げられれば真上に飛ぶわけです。しかし、現実、こんな機械的にはできません。
自分の足の長さなど理解しているようで理解していないものです。ボールをしっかりみてどれくらいの距離で足を振り上げたら真上に飛ぶのか、何度も挑戦して成功する位置を確かめてください。これが1番近道だと思います。
◯毎日やる
ボールのタッチ感覚は失いやすいです。プロでも怪我などで長期離脱した後などは感覚を戻すのに時間を費やします。少ない回数、時間でも構いません。毎日やる事で着実にリフティングがうまくなり、サッカーも上手くなります。
リフティングの足の角度と当てる場所
基本的にボールは足の甲に当てます。触っていただくとわかると思いますが、一番山型の硬いところです。足首を固めて地面と水平になる位置で当てましょう。足首を固める理由としてはボールが当たったときにまっすぐ飛ぶようにするためです。
力が入っていないと、コツも掴みづらいですし、ボールが変な方向に飛びやすくなります。ぜひ意識してみてください。
リフティングの練習方法5個
1. インステップの練習
インステップは、足の甲の部分のことです。ボールを手に持ち落としたボールをやりやすい足で上に蹴り上げまた手でキャッチしましょう。
最初は、これも難しいかもしれません。真上に上がらず左右にボールが入ってしまいがちです。足を蹴り上げるタイミングが遅かったり早かったりします。
何度もやってタイミングを掴みましょう。できるようになったらニ連続、と回数を増やしていきます。友達や家族に見てもらえるとなお良いでしょう。携帯でビデオを撮ってみることもおすすめです。
2. つま先リフティング
これは足の甲ではなく、指の付け根あたりでリフティングする方法です。このリフティングはずっと片足のままで、蹴っている方の足はずっと浮いています。ずっと膝下でボールを蹴り上げる方法なので、かなりバランス力はつきます。
これは結構難易度高めで、普通のリフティングができるようになってからの方がやりやすいと思います。膝下の動きがとても大切になるリフティングで足首の繊細な動きも必要となってきます。
3. ふとももリフティング
リフティングが思った以上に自分側にきてしまったことによく使うのがこのふとももリフティングです。比較的これは簡単で、ふとももを地面と平行にあげてボールに当てる事でボールの軌道を修正します。
ここでポイントなのですが、ふとももが水平になると同時にあてるとボールがはずみ、やりやすいです。
ためしにふとももを地面と平行にしてボールを上から当ててみてください。全然弾まずリフティングを続けづらいと思います。タイミングが重要なので、何度か練習してみるのをオススメします。
4. インサイドリフティング
インサイドとは、足の内側の部分のことです。
インサイドリフティングでは、股関節の柔軟さも大切になります。ふとももを軽くあげて、膝の位置をあまり変えずにインサイドを上に振り上げてリフティングします。この時もやはり、インサイドは地面に対して平行となります。
インサイドリフティングができるようになると、高いボールもぴたりとおさめることができるようになります。他にも股関節がやわらかくなり、怪我の防止や、強いシュートまで打てるようになります。
膝の動き、股関節の柔軟さが必要となるので、無理をせず、しっかりとストレッチを行ったうえでの練習をおすすめします。
5. アウトサイドリフティング
アウトサイドとはインサイドとは逆の部分です。アウトサイドリフティングでは特に膝の動きが大切になります。これも足の外側を平行にすることでまっすぐ飛びます。
これはかなりの難易度で、連続して出来る人は少ないと思います。ボールとの距離感が圧倒的に掴みづらく、まっすぐ上に飛びません。
ひたすら練習する事が一番の近道かもしれません。一つ、コツがあるとすれば姿勢がブレブレにならないことです。体が曲がったりしやすいので姿勢を意識してやってみてください。
リフティングで初心者が10回の壁を越えるには?
ボールをたくさん足で触ることがうまくなるために必要なことです。毎日たくさんボールと触れてみましょう。
リフティング練習するのであれば、ボールを手に持ち落としたボールを真上に蹴り上げる練習が一番近道だと思います。
何度も試していたら、必ず気持ちよく真上に上がる時が来ます。それがミートと言われるものです。ミートとは簡単に言えばボールのいいところに足がうまく当たることで、感覚が全然違います。
ミートを覚えるとレベルがかなり上がりすぐできるようになります。あとは回数を重ねて練習してみましょう。
リフティングが続かない・安定しない人の理由は?
リフティングができない人の特徴をお伝えします。
それは、①足首が固定されていない、②ボールをちゃんとみていない、③ボールとの距離感が近すぎるまたは遠すぎるになります。
①足首を固定していない
足首を固定していないと足がボールに当たったときボールは無作為に飛んでいってしまいます。固める位置ですが足を倒した状態がいいです。つまり、つま先を遠くに向けた状態です。
②ボールをちゃんとみていない
目をつぶったり、ボール以外をみてしまったりしてないでしょうか。しっかりとボールを蹴り上げる部分をみましょう。そこに対して足がまっすぐ振り上げられれば必ずボールは真上に飛びます。
③ボールとの距離感が近すぎるまたは遠すぎる
ボールを蹴った時、窮屈に感じたり、つま先の方に当たったりしていませんか?それはボールとの距離感がまだ掴めていません。
ボールの中心を蹴れる距離に常にいることが大切です。足を振った時にボールの中心を蹴れる距離感を掴みましょう。
リフティングを長く続ける方法
リズムが一番大切だと思います。一定のリズムで蹴り上げ、また蹴り上げの繰り返しです。言ってしまえば、機械的にできるといいです。
自分のリズムを作り上げて、蹴る力、足を上げるタイミングなどを一定にすることができれば長く続けることができます。
また、集中力を切らさないことです。数十回できていると違うことを考えがちです。リズムを感じてリフティングすることは長い間リフティングする上でとても大切なことです。
まとめ
誰も最初から上手くできるなんていません。毎日ボールをどれだけ触るかが最初は周りの選手との差を大きく広げます。
上手くできないからやらない人は沢山います。しかし、逆で上手くできないからやるのです。そうできる人はリフティングができるようになり、将来的には立派なサッカー選手になれるのです。
レベルが上がろうとも同じで、基礎は一番大事です。プロでもプレーがうまくいかない人は沢山いて、できないことを沢山練習して上手くなっているのです。無理をせず、練習をつづければ必ずうまくなります。体に気をつけて頑張っていきましょう。