「食べても太らない人はずるい…」「食べても太らないって言われるとうざい…むかつく…」「食べても太らないなんてありえない」そんなふうに思う女性もいるかもしれません。
ただ世の中には、食べても太りにくい人がいることは事実です。いったいどんな体質なら、食事を我慢することなく美味しく食べられるのでしょう。
今回は、食べても太らない人の特徴を詳しく紹介します。ダイエットに悩んでいるのなら、太りにくい体作りの参考にしてください。
食べても太らない体質は生まれつき?遺伝?
太りやすい遺伝子が多数見つかるとともに、太らない遺伝子も見つかってきています。
例えば、アミラーゼ遺伝子が多い人は、食べても太りにくいという研究結果が出ています。アミラーゼ遺伝子の多い人は、でんぷんを摂取したときのインスリンの分泌量が少ないのです。
そして、アミラーゼ遺伝子の多い人は、外国人に比べて日本人に多いこともわかっています。(参照:NHK)
また、他にも太りにくい体質の人はいます。遅筋(赤筋)・速筋(白筋)という筋肉繊維の割合は生まれながらに異なり、脂肪が蓄積しづらい筋肉を持つ人がいるのです。(参照:日本医師会)
このように遺伝は関係しますが、肥満には遺伝以外に習慣なども大きく影響します。特徴を紹介しますので、自分ができているかチェックしてください。
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食べても太らない女性の特徴7個
食べても太らない女性には、次のような特徴があります。
1. 朝からしっかり食べる
食べても太らない人は、朝からしっかりとご飯を食べています。朝食は体内時計を正常化させ、胃や腸、脳の活動を活性化。体が活動モードに切り替わることで代謝も高まり、太りにくい体になるんです。
朝食では卵や乳製品などのたんぱく質にくわえて、少量の穀類。果物や野菜でビタミンや酵素も補給しましょう。起床後はなるべく早めに朝食を摂り、体温を上げることが痩せやすい体作りにつながります。
2. 運動習慣がある
食べても太らない人は、毎日の生活に運動を取り入れています。動くことで摂取カロリー以上にカロリー消費をしているので、自然と太りにくい体質となります。運動はウォーキングや軽めの筋トレがおすすめ。筋肉量が増えれば基礎代謝がよくなり、脂肪がつきにくくなります。
体が硬いと血行不良となり、基礎代謝も上がりません。ストレッチやヨガなどを取り入れて、柔らかでしなやかな体を目指しましょう。
3. 腸内環境が正常
腸内フローラの乱れは肥満につながります。太りにくい人の腸内フローラには、痩せやすい体に導く腸内細菌の量と種類が多いのだとか。
腸内環境が整っている人は、食物繊維や発酵食品を多く摂取しています。特に水溶性の食物繊維は糖の吸収を抑えてくれるので積極的に摂取したいですね。
腸内環境が正常に機能していればお通じもよくなり、新陳代謝がアップ。痩せやすい体はもちろん、むくみ解消や美肌作りにもなります。
4. 食べ方を工夫している
食べても太らない人は、食事の内容や量を上手に調整しています。太りにくく、かつ健康によい栄養素を正しく理解しているので、無茶しない健康的なダイエットができるのです。
食物繊維から先に食べる「ベジファースト」を徹底したり、野菜ジュースなどでのプチ断食を取り入れたり。たまには「ご褒美デー」を作ってみるのもいいですね。無理のないスタイルで、正しく、楽しい食事を工夫しましょう。
5. 姿勢がよく美しい
太りにくい体づくりには「姿勢」も欠かせません。スタイルのいい人の背筋はまっすぐ伸びていて、美しい姿勢の人が多いでしょう。彼女たちは、座っているときも立っているときも、常に腹筋を意識しています。
正しい姿勢を意識して腹筋を使うだけでも代謝は上昇します。背中が丸まっているのは筋肉がダラけている証拠。どんなときもお腹周りを意識して筋肉(インナーマッスル)を鍛えていきましょう。
6. バスタイムが充実している
太りにくい体質になりたければ、シャワーだけのお風呂はNG。お風呂時間は心身ともにリフレッシュする大切な時間です。どんなに忙しくてもゆったりとお風呂に浸かることが、太りにくい体質へと変えてくれるでしょう。
冷えは肥満の大敵!体が冷えたままだとセルライトができたり、むくみが解消されなかったりと肥満へまっしぐら。しっかりと体を温めて血行を促進、デトックスしていきましょう。
7. 良質な睡眠をとっている
睡眠の質と時間も体質に大きく影響します。睡眠は成長ホルモンなどを分泌したり、不要なものを排泄へと導く大切な体のリセット時間。良質な睡眠をとっている人ほど太りにくい体質といえるでしょう。
どんなにダイエットを頑張っていても結果が出ない…と嘆いているのなら、睡眠を見直してみるといいかも。個人差はあるものの、睡眠時間は7時間が理想とされます。
食べても太らないための方法5個[食事]
むやみに食事制限するよりも、太らない食べ方を意識することが大切です。次の5つを心掛けてみましょう。
1. 良質なたんぱく質を摂る
健康的なダイエットには筋肉が必要ですが、その筋肉を生み出すのが「たんぱく質」。筋肉は体温と代謝を上げ脂肪を燃焼、食べても太りにくい体へと変革してくれます。
たんぱく質は「満腹ホルモン」と呼ばれるコレシストキニンを分泌。豊富に摂取することで満腹感を得やすくなるので、食べ過ぎる心配もありません。
ただ、たんぱく質がダイエットにいいとはいっても、摂取しすぎはNG。1日に必要なタンパク質は体重1kgあたり1.2~1.4g。体重にあわせて摂取量を調整しましょう。
2. 食物繊維を摂る
食物繊維は「第6の栄養素」と呼ばれるほど積極的に摂取したい成分です。「血糖値の上昇を抑制」「コレステロールを排出」「善玉菌を増やして腸内環境を整える(便秘予防)」といった効果があります。
歯ごたえのある食材が多く、よく噛むことで満腹中枢を刺激してくれるので、ダイエットには欠かせません。
1日あたりの摂取目標は18歳以上の男性で21g以上、女性は18g以上ですが、実際の摂取量(平均)は20代男性12.9g、20代女性11.9程度とか。ぜひとも意識的に摂取していきましょう。
3. よく噛んで食べる
ゆっくりとよく噛んで食べると、その分、余計にエネルギーを消費します。
一食だけならまだしも、これが毎日3回、365日続くとなればかなりの差が出るのは明らかでしょう。
ゆっくりしたスピードで咀嚼回数を増やすことが、食べても太らないコツです。
4. 野菜から食べる(ベジファースト)
食べる順番を工夫するだけでも体質は変わっていきます。糖質は血糖値を急上昇させ、インスリンを大量に分泌してしまいます。インスリンは脂肪を溜め込んでしまうので、それを防ぐには血糖値の上昇を緩やかにしてあげる必要があります。
食べる順番は「野菜」→「肉 or 魚(脂質、タンパク質)」→「ごはん(糖質)」。会席料理の流れを参考にしてみるとわかりやすいでしょう。
野菜のドレッシングにはオリーブオイルがおすすめ。ご飯などの糖質は、食事をはじめて5分が経過したあとに摂取するとより効果的です。
5. 食べたいものは「ランチ」にまとめる
一日のうち、いちばんエネルギーを消費するのはお昼の時間帯。食後もしっかりと活動するので、食べたいものがあるときはランチで食べてしまいましょう。
揚げ物もOKですが、野菜などもバランスよく摂取しましょう。定食や幕ノ内弁当など、食材が多いものを選ぶといいですね。
食事制限や多忙にかまけて昼食を抜いてはいけません。食事時間が開きすぎたときの空腹はすでに飢餓状態。次の食事が過食となりがちなので気を付けてください。
食べても太らないための方法3個[運動]
健康な体づくりには運動も欠かせませんが、なかなか続きませんよね。そこで、運動が苦手な人でも継続しやすい運動をご紹介します。
1. ウォーキング
食べても太らない体づくりには、食前または食後の10分ウォーキングがおすすめ。食前の運動はすでにある脂肪を燃焼させ、過食を防いでくれます。食後は、摂取したカロリーの消費や血糖値を下げる効果があります。
食前なら食事の30分ぐらい前、食後は1時間以内を目安に軽めのウォーキングを取り入れてみましょう。10分歩いた先にあるランチにでかければ、ちょうどよい運動です。特に食後の運動は眠気を防ぎ、午後の活動の効率アップにもなります。
2. 筋トレ
筋肉がないとスムーズにカロリー消費ができず、脂肪はたまっていくばかり。筋トレで筋肉量を増やせば基礎代謝が上がり、脂肪も燃焼しやすくなります。筋肉1kgにつき基礎代謝は13calもアップしますから、ぜひとも筋肉量増加に努めましょう。
筋トレは成長ホルモンを分泌、体脂肪分解を促します。筋肉がつけば自然と太らない体に変わっていきます。週に2~3回程度でいいので、軽めの筋トレを取り入れてみましょう。
3. ストレッチ
体が硬いと関節や筋肉の可動域自体が狭まり、運動しづらくなってしまいます。また、血流が滞れば、むくみやこり、脂肪蓄積の原因にもなります。1日5分でいいので、ゆったりと体を伸ばし血流を改善すれば脂肪も落ち、太りにくい体になります。
特に下半身は血行不良になりやすいので、十分に伸ばして筋肉を柔らかくしてあげましょう。腿からお尻まで、しっかりと伸ばしていくことが大切です。
まとめ
食べても太らない人は、普段の生活から意識して上手に自分をコントロールしています。紹介した全部は無理でも、ひとつずつでいいので実践してみてはどうでしょうか。
普段の食生活を見直し、運動不足を解消していけば、いまよりスムーズにダイエットも進み、太りにくい体質へと変えていくことができるでしょう。ちょっとした工夫で、食べても太らない体を手に入れてください。