人の体型は気になるもの。つい見た目の印象を口に出して、誰かを傷つけてはいませんか？
「太っているね」なんていわれたら、嫌な気持ちになってしまうでしょう。怒り出すのも当たり前。誰も好きで太っているわけではないのです。
この記事ではふくよか体型の人たちが傷つきやすい言葉を取り上げます。彼らはどんな気持ちでいるのか、どんな言葉に傷つくかを理解して、優しい関係づくりに役立ててください。
太っている人の気持ち
太る理由は人それぞれですが、彼らはみんな自分が太っていることを自覚しています。標準体重をオーバーし、体のラインが崩れていることは十分承知しているのです。
痩せたいけれど、痩せられない。運動が苦手だったり食欲を抑えられなかったり。中には病気で太ってしまう人もいるでしょう。彼ら自身、ジレンマを抱えているのです。みずから分かっていることを人からとやかく言われたら、誰だって傷ついてしまいます。
他人から体型を貶されたり非難されたりすると、そうでない場合に比べて6倍も太ってしまう可能性があるんだとか。太っている人は自己肯定感が低く、ストレス耐性に弱いといわれています。いくら親しい間柄でも、相手が傷つくような言葉は吐くべきではありません。
太ってる人が言われると傷つく言葉10個
具体的にどのような言葉に傷つくのでしょうか。ひとつひとつ見ていきましょう。
1. デブ
いちばん言われやすいのがこの言葉。からかいや嘲りを示すストレートな表現だけに胸を鋭く抉ります。この一言には「自己管理ができない」「自分に甘い」など否定的なイメージが盛り込まれています。
2. 太った？
あいさつ代わりに「最近太った？」という人がいますよね。デリカシーの欠片もありません。自分なりに自覚して努力しているのに、それを打ち消すような言葉を投げられたら悲しくなってしまいます。
3. 痩せたほうがいいんじゃない？
「余計なお世話」といいたくなる言葉です。体型ヒエラルキーの上部からモノをいうような感覚にいらだってしまうでしょう。マウントを取るような言葉は発言者の品格を貶めるだけです。
4. よく食べるね
「おいしそうに食べるね」という意味合いも含まれているのでしょうが、たいていは呆れ調子で投げかけられることが多いでしょう。太っている人の耳には「だから太るんだよ」という心の声が聞こえます。
5. 体、重くない？
太っているとどうしても動きが鈍くなってしまいます。「よっこいしょ」なんていって体を動かすこともあるでしょう。そんなとき、このような言葉を投げられたらネガティブな感情が倍増してしまいます。
6. どんくさい
動きがスムーズでないため、「どんくさい」「とろい」と思われがちなのでしょう。確かにスピードには欠けますが、だからといって内容まで薄いとは限りません。それは体型に関わりのないことでしょう。
7. 服のサイズいくつ？
オーバーサイズが流行しているとはいえ、肥満体系に似合う服は限られてしまいます。そのような悲しい現実は、本人がいちばんよく分かっているのです。傷口に塩を塗るような発言は慎みたいですね。
8. 肉はみ出してるよ
これはセクハラ、パワハラに該当する言葉といっていいでしょう。年を取れば誰だってハミ肉の洗礼を受けることになるのですから、人の脂肪を揶揄することはやめましょう。
9. 汗かきすぎ
太っている人は体温調節がうまくいかないため、どうしても汗をかきやすくなります。ただ、食事内容によっては臭いを伴うこともあるので、ある程度の自制は必要でしょう。
10. ぽっちゃりでもかわいいよ
口にした本人は褒めているつもりかもしれませんが、言われた側にしてみればバカにされた気分になります。良好な関係が築かれていない場合のダメージは相当なものでしょう。
太っている人への接し方3個
太っているからといって、特別に気遣う必要はありません。自分が言われて嫌な言動を慎めばいいのです。その中でも特に注意したいのは次のことです。
1. 体型を気にせずに接する
背が低い人、頭髪が薄い人、痩せすぎな人、化粧が濃い人がいるように、太っている人がいるだけです。何も特別なことではありません。
太っているデメリットは本人がいちばん理解しているのですから、あえて指摘する必要はないでしょう。気にかけているつもりで、追い込んでいるだけです。体型ではなく、その人自身を見てあげてください。
2. 偏見や先入観を捨てる
「太っている人は●●だ」というステレオタイプ的な考えを改めてみましょう。それはあくまでも一般論であって、すべての人に当てはまるものではありません。
先入観を捨てれば、その人の本質を見つけることができます。その人自身を知ることが出来れば、体型なんて気にならなくなるでしょう。
3. ポジティブ・マインドになるよう応援してあげる
太っている人は、ネガティブ思考傾向にある場合が多いようです。自己肯定感が弱くストレスを溜め込みやすいので、ちょっとしたことで落ち込んでしまうでしょう。落ち込んでいる様子があれば積極的に声をかけて、明るい話題を振ってあげるといいですね。
まとめ
自分のことは自分がいちばんよく知っています。気にかけていることを指摘されたら、誰だって嫌な気持ちになりますよね。言われたら相手がどう感じるかと考えることは大切です。
コンプレックスを抱えている人を傷つけるような言動は、あなた自身の品格を損なってしまうでしょう。お互い言動には気を付けて、気持ちよく過ごしたいですね。
