40歳を過ぎても結婚していない人はおかしいのでしょうか?世の中には「40を過ぎて結婚してないやつは大抵何かおかしい」と考える人もいます。しかし、本当でしょうか?
今回は、40歳を過ぎて結婚していない人がおかしいと言われる理由と結婚について、さらに、幸せに生きる方法まで解説します。この記事を読めば、さまざまな考え方が分かり、あなたの人生がより充実するはずです。
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40歳以降の男性・女性の未婚率
40代男女の未婚率については国勢調査でデータが出ています(令和2年国勢調査、2020年10月調査)。
40代全体の男性の未婚率は26.6%、女性の未婚率は17.8%。
<男性>
40〜44歳(40代前半)の未婚率は27.6%、45〜49歳(40代後半)の未婚率は25.8%。
<女性>
40〜44歳(40代前半)の未婚率は18.8%、45〜49歳(40代後半)の未婚率は17.0%。
40歳以降の未婚率の減少幅は少なくなり、結婚の難しさをうかがい知ることができます。
40過ぎて結婚してないやつはおかしいと言われる理由4個
「40過ぎて結婚してないやつはおかしい」と言われる場合の理由について、世間の認識や本人の理由について紹介します。
1. 「結婚することが当たり前」という偏見がある
20〜30代になると、結婚する人の割合が高くなります。日本では昔、「結婚して男性は外で稼ぎ、女性は家庭に入る」という考えが一般的でした。
現在は働く女性も増え、価値観も大きく変化しつつありますが、まだ「結婚することが当たり前だ」という偏見を持った人がいるのも事実です。
2. 自分なりのこだわりが強い
「この時はこうしたい」などの自分なりのこだわりやルールを持っていたとしても、大抵は周囲に合わせて柔軟に対応します。
しかし、おかしいと言われる人の中には、状況に関わらず独自の譲れないこだわりを強行して、周りと衝突する人もいます。その場合、全てを周りに合わせる必要はありませんが、理解を得られないこともあるのです。
3. コミュニケーションが苦手で人付き合いが少ない
異性に限らず、コミュニケーションが苦手で面倒だと感じている人は、交友関係も狭く、結婚に限らず恋愛関係に発展すること自体も少ないです。
人付き合いがあまりないことから、周囲はあなたの人柄がわからず「変わった人」「おかしい」と思ってしまっている場合があります。
4. 相手に求める条件が厳しすぎる
相手に求める条件が厳しすぎると、結婚までのハードルが上がります。条件に合う理想の相手を見つけることができず、気づけば40歳を過ぎていたということもあります。
また、相手に求める条件が厳しすぎる人は、自分も完璧主義であることが多く、周囲が近寄りにくいと感じている可能性が高いです。
日本人の結婚観
日本人の結婚観は、ここ数十年で大きく変化してきています。内閣府が、結婚する意思がある未婚者について調査したところ、「ある程度の年齢までには結婚するつもり」と答えた人の割合は、昭和から平成にかけて減少しています。
そして、「理想の相手が見つかるまでは結婚しなくても構わない」という割合は増加傾向にあります。
つまり、「結婚の時期に年齢は関係ない」と考える人が増えているのです。「結婚適齢期」という言葉は時代にそぐわなくなりました。
そして同時に、「結婚しない」という選択肢も広まっています。結婚しなくても、豊かで満足のいく生活ができるという考えに変わってきているのです。
結婚は必須だという風潮から、人生の中にある選択肢の一つという考え方に変わり、社会の結婚への圧力は確実に弱まっています。
結婚と幸せの関係
結婚と幸せの関係を考えたときに、一概に「結婚=幸せ」とは言えません。「結婚したから、悩みもなく幸せに生きられる」ということはないのです。結婚していても結婚していなくても、人生の悩みには必ずぶつかります。
そして幸せを感じることも、結婚の有無に関係なく訪れるのです。もちろん、「結婚できて幸せ」と感じる人もいます。
一方で、結婚生活が長くなるにつれて幸福度が下がるという研究もあり、お互いの価値観、相性によっては、結婚がマイナスに働くこともあります。
そして、結婚という選択をしないことにより、仕事やプライベートで自分のために使う時間や経済的な余裕が生まれ、幸せを感じられる人もいます。
あなたが「幸せになりたい」と考えていたら、結婚だけが答えではないのです。
結婚に興味ない人はおかしい?増加中?
結婚に興味のない人は、おかしいわけではありません。近年、結婚しなくてもいいと考える人の割合は増加傾向にあります。
国立社会保障・人口問題研究所の調査によると、「いずれ結婚するつもり」と回答した未婚者の割合は、年齢や性別問わず減少しています。
引用元:第16回出生動向基本調査
つまり、「結婚に興味ない人」は増えているのです。理由として考えられるのは、女性の社会進出やSNSの普及、生活サービスの向上などにより、独りで暮らすことに不便さや寂しさを感じなくなったことが挙げられます。
「愛する人」がいれば、結婚に興味を持つようになる可能性もありますが、独身でいるメリットとして挙げられる「生き方や行動を自由に選択できる」ことに、より大きな価値を感じる時代になってきたといえます。
40歳以降で幸せに結婚するには?
40歳以降で幸せに結婚するには、焦らずに、相手をよく知ることが大切です。年齢的にも「目の前に相手が現れたらすぐにでも結婚したい!」と思ってしまいますが、焦っても良いことはありません。
焦ってしまうと相手の都合の良いように話が進んでしまったり、結婚後思っていた関係性を築けなかったりします。
結婚後も末永く幸せな関係を続けていくためにも、付き合っている期間にお互いをよく知る努力をしましょう。
最初は良い面だけを見せたくなりますが、関係が深まるにつれ、お互いの素が見えてきます。真の姿を見てから判断しても、決して遅くはありません。将来の希望などをしっかりと話し合い、結婚後にズレが生じることを防ぎましょう。
思いや考えを尊重しあえる関係になって初めて、人生のパートナーとなるのです。
結婚せずに幸せに生きる方法5個
1. 思い切り趣味やライフワークを楽しむ
時間に縛られず、趣味やライフワークを楽しみましょう。結婚していると、時間やお金に制限やルールがあり、我慢しなくてはいけないこともあります。
いくら自分の好きな事とはいえ、我慢はストレスに繋がります。結婚していないからこそ、あなたの趣味やライフワークを制限なく、やりたいところまで思い切り楽しむのです。
新たな出会いや発見があり、人生がより充実したものになるはずです。
2. 周囲との関わりを大切にする
幾つになっても、周囲とのつながりや関わりを大切にすることが、幸せに生きるための方法です。
結婚しないということは、「最期がひとり」というだけではありません。何か困ったときに相談できる身近な存在がいない、またはいなくなるリスクもあります。
幸せに生きるためには、パートナーに限らず、大変な時に助けてもらえる存在を持つことが必要です。交流を避けたい場合は、民間や公的な機関と繋がりを作るという方法もあります。
3. 経済的にゆとりを持つ
結婚の有無に関わらず、経済的にゆとりを持って生活したいものですが、結婚しないことを選択した場合は、より重要な問題になってきます。
結婚しないということは例えば老後など、いざという時に資金面で頼れる存在がいないことを意味します。
健康で働けるうちに、将来に向けて多くの収入を生み出せるように行動しましょう。現在は副業や資産運用など、収入を増やすための選択肢が多くあります。
例えば、国民年金のみでは多くの金額はもらえないため、厚生年金も含めて自分の将来の年金を確認し、不足分は投資や貯金で賄う必要があるでしょう。
4. 理想とする住環境に近づく努力をする
「こんな場所に住みたい」「こんな部屋にしたい」など、理想があるのなら近づく努力をしましょう。
あなたの努力と決断力があれば、理想の住環境が手に入れられるのです。例えば「都会に住んでいるけれど、田舎暮らしがしたい」と考えているのなら、転職することも可能なのです。
あなただけの人生だからこそ、思い切った決断をすることが、幸せに生きるためのきっかけになります。
5. 自分のルールに縛られず行動する
結婚せずに幸せに生きるには、自分のルールに縛られず行動することがカギです。結婚していると、時には家のルールに縛られて、自由に動けないこともあります。
本来ルールを決める必要がないにも関わらず、自分で自分にルールを課してしまうと、守れなかった時に落ち込んでしまったり、自分に苛立ってしまったりします。
幸せに生きるためには、心を乱すことを避ける必要があるのです。
まとめ
40歳を過ぎて「結婚していない」と話すと驚かれたり、おかしいやつだと思われたりしても、あなたが気にする必要はありません。
幸せの形は人それぞれだからです。あなたは他人の価値観に流されたり、心無い言葉に傷ついたりせず、純粋に、目の前にあるあなたの生活を楽しみましょう。
結婚している、していないに関わらず「人生を自由に選択できる」ほど、素敵なことはないのです。