独り言が多い人は頭がいい?それとも頭がおかしい?頭が悪い?
独り言と頭の良さの関係について解説します。
独り言が多い人が頭がいい場合の特徴5個
1. 自覚している
自分が「独り言が多い人である」という自覚があります。しかし、独り言で頭の中を整理できているので、独り言を止める必要はないと考えたり、「独り言が多いのは自覚しているが、無意識に出てしまうので止められない」という場合があったりします。
どちらにせよ、自覚できている場合は、独り言が本人にとってプラスに働いている可能性が高いです。
2. 意識的に行っている
頭のいい人は、独り言を意識的に行っていることがあります。独り言で物事の順番を確認したり、覚えたい事柄を読み上げたりするなどして、ミスを防いだり、記憶を定着させようとしたりしているのです。
頭の中で思い浮かべるよりも、声に出すことで耳にも入り、より記憶しやすいというデータもあります。
3. 物事を整理しようとする
頭のいい人は、物事を整理するために独り言を多く言うことがあります。声に出すことで、まとめやすくなり、頭の中で整理するよりも早くスムーズに、次の行動へと移ることができます。
頭が良いからこそ、効率の良い方法で物事を整理していると言えます。声に出すことで曖昧さがなくなるというメリットもあります。
4. 創造性がある
独り言が多い人は創造性に溢れ、頭が良いことがあります。肩にはまった考えだけではなく「これをこうしたら?」「この場合だとこうなるのでは?」など、クリエイティブなアイディアを口に出すことが多いです。
一度頭に浮かんだ考えを声に出すことで、頭の中にメモをしているようなイメージです。
5. 問題を解決するのが早い
独り言が多い人が頭のいい場合、問題を解決するのが早いことがあります。どのような原因があって、どのように解決していけば良いのかを、独り言を言いながら素早く考えることができます。
声を発して言語化することで、客観的に問題を見られるのです。客観的に問題に向き合うことで、正しい答えを導きやすくなります。
独り言が多い人は頭がおかしい?病気?
独り言が多い人は全員頭がおかしいとは言い切れませんが、場合によっては病気を抱えていることもあります。
心配される病気として「うつ病」「統合失調症」が挙げられます。
精神疾患の症状として現れる独り言については注意が必要です。独り言の内容は、幻聴や幻覚への反応として出てくることが多く、誰かと会話をしているような話し方になります。
突然怒ったり、突然笑ったり、誰もいないのに「あっちにいけ!」などの強い言葉が聞かれるようであれば、病気を疑った方がいいでしょう。
独り言の中には、集中力を高め、精神を安定させる「良い独り言」と、不安定な心の状態が原因で起こる「良くない独り言」があります。
今は健康でも、「自分はダメだ」など、マイナスな独り言を言っていると、心の病気にかかる可能性が高まります。自分を肯定的に受け止め、「次はこうしよう!」など、前向きになれる良い独り言なら良いでしょう。
独り言が多い人は実は頭が悪い?
独り言が多い人の中には、感情を自分の中でコントロールするのが苦手で、意識的、無意識的に関わらず、声に出すことで感情や考えを表面に出して気持ちの整理をしている人もいます。
内面化能力の低さが影響して、考え事をするときに声を出したり、不安を口に出したりします。誰に聞かせるわけでもなく、声に出す必要のないことを声に出しているのであれば、内面だけでは抱えきれていない証拠です。
「大人の独り言に関する探索的研究」という論文でも以下の指摘があります。
独り言が多い人ほど神経質傾向や抑うつ傾向が高 く,内面化能力が低く,その発言内容は必ずしも状 況に関連があるわけではない
独り言が多い人の心理や性格4個
頭がいいとされる独り言が多い人の心理や性格です。
1. ストレスを溜めにくい
独り言が多い人は、心に溜まったモヤモヤを誰かに聞いてもらうわけではないですが、言葉にして外に出すことでストレスを溜めにくい性格であると言えます。
ストレスが溜まりやすいのは、内に秘めて発散できない状態であることが多いです。独り言という形で自分の気持ちを吐き出すことも、ストレスを発散できるのです。
2. 寂しさの解消
独り言が多い人は、一人暮らしをしている割合が高いと言われています。独りで暮らしていると、無意識に会話のない環境に寂しさを感じているのです。
独り言を呟くことで発した声を聞き、寂しさを解消したいと考えています。テレビに反応したり、次の行動を言ったりするなど、無意識に話していることがあります。
3. 集中したい
集中したい気持ちのときに、独り言が出るパターンもあります。独り言で「あれをこうして…」など思考を整理でき、より物事に集中できるのです。
もし頭がぼーっとしてしまっている状態でも、独り言によって声を出すことで、脳が強制的に働きます。体を動かすことにも効果がありますが、動けない、動きたくない場面では重宝します。
4. 行動に移しやすい
独り言が多い人は、頭の中だけで考えている人よりも考えがまとまりやすく、行動に移しやすいです。
何も考えずとにかく行動する場合とは違って、考えた上での行動なので失敗は少なく、その都度修正もできます。言語化することでさまざまな可能性を客観的に考えられるので、行動の選択も得意です。
独り言が多い人の頭の良さの見分け方7個
1. 思考の整理をしているか
「これはこうだからつまり…」など、思考の整理をしているような独り言が多い人は、頭がいいと言えます。
頭のいい人は頭の回転が速く、次から次へと考えが溢れてきます。溢れた考えを整理するために、必要な情報を声に出してまとめているのです。声に出すことでより早く整理ができ、時間の節約にもなります。
2. 物事への集中力があるか
物事への集中力がある独り言が多い人は、頭が良いです。
自分の世界に入り、独り言を言いながら物事に集中している場合も多く、特定の分野を極めていたり、好きなので夢中で取り組んでいたら成果がついてきたりすることもあります。
研究職やスポーツ選手、プロ棋士の中には、一般人には想像もつかない思考をしている人もいます。
3. 記憶力がいいか
記憶力に優れている独り言の多い人も頭が良いです。あなたの周りにも「あの時はこうだった」「あれはこうなっていた」と、過去の記憶を明確に覚えている人もいるのではないでしょうか?
膨大な記憶を独り言によって整理している場合もあります。さらに、独り言によって耳から情報が入り、より記憶として定着しやすいです。
4. さまざまなアイディアが出てくるか
独り言が多い人の中には、さまざまなアイディアを出せる人もいます。新たなアイディアを考えられる人は、頭が良いと言えます。
型やルールにはまって発想力がない人は、頭がいいとは言えません。違った視点から物事を見て、柔軟な考えを持てる人こそが、頭の良い人です。独り言によって、アイディアを整理しています。
5. 感情的になることがないか
感情的になることが少ない、独り言が多い人は頭が良いことが多いでしょう。感情的にならないということは、独り言によって自分の感情を客観的に分析し、自分で気持ちを落ち着けることができているということです。
マイナスの感情は、爆発させてしまった先のことを冷静に考え、独り言によって気持ちを落ち着けていることもあります。
6. 独り言が会話調ではない
独り言の内容も、頭の良さを見分ける要素になります。独り言が誰かに話しかけているような口調であれば、考えを整理しているのではなく、精神疾患などの病気が疑われるからです。
攻撃的な言葉が含まれていないか、何かに対して応答しているような話し方ではないかを注意深く聞いてみるとわかります。
7. ストレスを溜めている様子がない
独り言が多くストレスを溜めている様子がないようであれば、上手に感情をコントロールできている頭の良い人だとわかります。
特にネガティブな感情は溜め込んでしまったり、逆に激しく発散してしまったりしやすいですが、頭の良い人は独り言で自分の感情を客観的に見て、心を整えることができるのです。
まとめ
どのような独り言を呟いているのかにもよりますが、独り言が多いと頭が良い場合が多いと言えるでしょう。独り言は、気持ちを落ち着けたり、考えを整理したりするときに役立ちます。
もし独り言を言っている人が近くにいるのなら、良い独り言なのかチェックしてみてください。良い独り言であれば、頭が良いとわかります。独り言の内容は、頭の良さを測る一つの目安になるのです。