ボディラインを整え、ポジティブマインドやストレス耐性を高めてくれる筋トレですが、正しく行わないと十分な効果は期待できません。特に心身に問題を抱えているときは要注意。中途半端にトレーニングするくらいなら、思い切ってやめてしまったほうがいいでしょう。
今回は、筋トレをやめたほうがいい状況について詳しく説明します。無理して心身に支障をきたさないよう注意してください。
こんな時は筋トレは今すぐやめてください
筋トレは健康や美容のために良い運動のひとつですが、全員がやったほうがいいとは言えません。
特に大きな負荷をかけた筋トレをする場合には注意が必要です。
・治療すべき病気がある
・怪我をしている
・毎日の筋トレがつらい
などの場合は今すぐやめたほうがいいでしょう。
筋トレをやめたほうがいい時8個
次のような場合、無理に筋トレをすると病気やケガのリスクが高まります。いったんトレーニングを中止したほうがいいでしょう。
1. 他に優先すべきことがある
1日は24時間しかありません。他にすべきことがあるのに、そこに無理やり筋トレを割り込ませるとどうなるでしょうか。
貴重な時間を割いてまで、筋トレは必要ですか?未来に繋げるべき行動はなんであるのか、それが筋トレ以外にあるのなら、そちらを優先しましょう。そのほうがずっと人生が充実します。
2. 精神的な問題を抱えている
悩みや迷いがあるとき、体に負荷をかける筋トレはお勧めできません。筋トレは肉体はもちろん、精神的にもストレスをかける行為です。精神的に問題を抱えているところに余計にストレスをかけてしまえば、精神不安は増すばかり。
精神が不安定でトレーニングに集中できなければ時間の無駄ですし、注意力散漫になっているときはケガをしやすいので気をつけてください。
3. 筋肉を痛めている
筋肉の痛みは筋繊維が破壊され、炎症を起こしているため発生します。その修復には48~72時間の休養が必要とされます。
十分に回復する前に筋肉に負荷をかければ効果がでないばかりか、筋肉をより傷つけてしまうでしょう。無理は禁物です。痛みを感じたならトレーニングをストップし、十分な回復に努めましょう。
4. 関節や靭帯を痛めている
関節や靭帯を痛めている場合は、治るまでやめましょう。余計な負荷をかけてしまえば、悪化するだけでなく、元のように治らない可能性があります。
医師の診察を受け、回復するまで中止しましょう。
5. 栄養が偏っている
筋トレの効果を高めるには筋肉のもととなり得る栄養素が必要です。過度な食事制限をしていたりタンパク質が不足していると、どれだけ筋肉を鍛えても分解されるだけで、筋肉は大きくなりません。トレーニングしても効果を発揮できず、無駄に終わるだけ。
筋肉を付けたいのであれば、積極的にタンパク質を摂取しましょう。ビタミンやミネラルなど栄養バランスの良い食事を心掛けてください。
6. 睡眠不足
睡眠不足は効率低下を招きます。睡眠不足は代謝システムを乱し、うまく体に力が入らなかったり、調子が悪い状態にしてしまいます。寝不足により集中力が欠落してトレーニングフォームが崩れたり、器具の取り扱いに不手際を起こしてしまうことも。
睡眠は筋肉の成長に欠かせません。睡眠中に分泌される成長ホルモンは筋肉の疲労を回復し、筋肉の成長を促してくれます。良質な睡眠をしっかりとるよう心掛けましょう。
7. 適当に筋トレをしている
目標のないトレーニングは効果が出ないどころか時間の無駄です。ただダラダラと時間を費やすだけなら、その時間を他のことにあてたほうが充実するでしょう。どうせやるなら明確な目標設定をして、時間を有効活用することです。
8. 尿酸値が高い
尿酸値が高い人は、高重量の筋トレは控えましょう。筋トレによって尿酸値を上昇させてしまいます。
水分を多く摂取し、筋トレをするとしても適度な負荷までに留めましょう。
筋トレが無駄な努力になる?
どんなことも正しい目標を設定し、正しい方法で行わなければ望むような成果は得られないものです。高い目標を持ちつつも、適当に筋トレをやってしまっている状態なら、時間の無駄になりかねません。
目標をもってトレーニングしていたとしても、方法が間違っていればせっかくの努力が水の泡になってしまうことも。目についたメニューを闇雲に試すのではなく、自分に合った正しいトレーニングメニューを組むことが大切です。
時間や努力を無駄にしたくないのであれば、正しい知識を身に着けましょう。また、プロのトレーナーに指導を受ければ間違いがなく、無駄な時間や努力を重ねる心配はないでしょう。
筋トレをやめてよかったこと3個
1. 時間ができる
本格的に筋トレをしている場合、毎日のように筋トレで数時間程度はかかります。ジムでトレーニングする時間、ジムまでの移動、準備、毎日のケアなど。
それがすべて無くなる場合、使える時間が一気に増えるため、他のことに挑戦したり、のんびりと過ごしたりできる時間ができます。
2. 好きなものを食べられる
筋トレをしていると、筋肥大や脂肪燃焼に良い食事を摂るようになり、好きなものを好きなタイミングで食べることは難しくなります。
筋トレをやめて食事制限もやめれば、好きなものを食べられるようになります。
3. 人付き合いが良くなる
筋トレで友達や仲間ができることもありますが、孤独に頑張っている方も多いでしょう。
時間や食事の制限がなくなることで、他の人と遊びに行ったり、飲みに行ったりしやすくなり、人との交流が増えやすくなります。
筋トレのメリット5個
正しい方法でモチベーション高くトレーニングを行えば、筋トレにはメリットがたくさんあります。主なメリットは次の通りです。
1. メリハリボディを実現できる
筋トレは引き締まった綺麗なボディラインを実現してくれます。キュッとしまったウエストや適度に筋肉のついた足、男性なら割れた腹筋や盛り上がった胸筋など理想のスタイルを手にすることができます。
食事制限や有酸素運動だけでは、メリハリボディを作り上げることはできません。鍛えたい部分だけでも筋トレを取り入れてみるといいでしょう。
2. 自己肯定感が高まる
筋トレをおこなうとテストステロンという脳内物質が分泌されます。このホルモンはモチベーションや集中力を高めてくれます。継続すればするほど分泌量も増え、自分に自信が持てるようになるでしょう。
筋トレを続けると確実に体が変わりますが、これもまた自信アップに繋がります。自己肯定感の向上は仕事や学業にも波及し、より充実した日々を送れることでしょう。
参考:筋トレとメンタルヘルス
3. ストレスフリーになる
体を動かすことはストレス発散に効果的です。目の前のトレーニングに集中すれば、余計なことを考える気にもなりませんよね。心のモヤモヤから解放され、ストレスフリーでいられるでしょう。
中でも筋トレは「しあわせホルモン」と呼ばれるセロトニンを大量に分泌します。セロトニンはストレスを解消し、精神を安定させてくれます。
4. 体力向上・健康促進
筋トレは血行をよくしてくれるので、冷え性や肩こりの改善に効果的です。筋肉量が増えれば基礎代謝もアップ。太りにくく痩せやすい体質に改善されるので、ダイエット効果が高まります。
筋トレは筋肉の持久力や柔軟性を高めてくれます。QOLにも繋がるので、年齢に関係なく取り入れるといいでしょう。
5. アンチエイジングにも効果的
運動すると血流がよくなり、体の隅々に栄養が行き渡りやすくなります。筋肉がついて姿勢もよくなるでしょう。
また、「若返りホルモン」と呼ばれる成長ホルモン「マイオカイン」が分泌されます。このホルモンは脳や免疫機能向上の働きがあると言われています。
参考:マイオカインの効果
まとめ
どんなに体にいいといわれる筋トレでも、気分が乗らないとき、目的があいまいなときに無理をすると健康を損なう心配があります。
無理をせず、できる範囲内で適切に行うようにすれば時間はかかりますが、望むような成果を得ることができるでしょう。焦らず、悩まず、自分のペースで筋トレ生活を楽しみましょう。