求心力のある人は魅力的で、人から好かれているイメージがあります。
今回は求心力のある人に、どのような特徴があるのか紹介していくので、参考にしてみてください。
求心力の意味とは?
求心力とは「人を惹きつける力」のことを意味します。たとえば求心力があると、周りは「この人は魅力的だ」「この人についていこう」という気持ちになり、自然と多くの人が集まってきます。
求心力があると、信頼関係を築きやすい、リーダーシップを発揮してキャリアアップできる、などメリットが豊富です。中には一種のカリスマ性を持っており、意識せずとも求心力を発揮している人もいます。
組織の求心力と遠心力の違い
組織(主にビジネスシーン)における求心力と遠心力には、明確な違いがあります。
求心力は、リーダーシップが強い状態で、組織全体で目標を達成しようと物事に取り組みます。求心力が強いとチームワーク力が高まりますが、その反面組織全体の柔軟性に欠けるのが特徴です。
遠心力は、一人ひとりという「個人」を尊重・強調しつつ、外部と積極的につながろうとします。遠心力が強いと、個人プレーによって新たな知識を取り入れられますが、その反面組織全体がバラバラになるリスクがあるのが難点です。
どちらも明確に異なりますが、メリットとデメリットがそれぞれ存在するという点は同じです。どちらが大切という問題ではなく、組織の場合は求心力と遠心力をバランスよく取り入れることが重要と言えます。
求心力のある人の特徴12個
1. ポジティブで明るい
いつも明るく笑顔で接しているため、周りから「魅力的な人」として認識されています。ポジティブな人にはプラスのエネルギーを感じるため、自然と人が集まってくるのです。
困ったときに話しかけても、明るく励ましてくれる一面もあるため、一緒にいて安心する存在です。
2. 積極性がある
求心力のある人は、リーダーシップを発揮するということに長けているため、普段から積極性を感じます。
誰かに任せるのではなく、自ら行動しようとするため、周りからは「頼りになる人」と思われることも少なくありません。
また、指示されなくても自分でやるべきことを見つけて、前もって行動するというスキルも身についています。
3. 失敗してもめげずに再チャレンジする
もちろん求心力のある人も、失敗してしまうことはあります。しかし、そんな場面でも決してめげることなく、何度も成功するまで再チャレンジするのが特徴です。
求心力のある人は、自分自身の成長や成功体験などを重視しているため、仮にその過程で失敗しても諦めたり落ち込んだりしません。
4. 知識が豊富
さまざまな分野の知識に長けており、仕事やプライベートなどに活かしています。知識があることも決してひけらかしたりせず、周りからの好印象につながっていると言えるでしょう。
また、スキルアップを目指して積極的に勉強をしており、現状の知識量では満足することなく、常に前へ進んでいる姿も印象的です。
5. 苦手なことは隠さない
一見優秀でカリスマ性がある人だったとしても、苦手な分野は必ずあるものです。求心力のある人は、決して周りに苦手なことを隠そうとせず、正直に打ち明けます。
「自分は何でもできる」と見栄を張ったり、できないことを恥ずかしいと思わないため、必要に応じて周囲のサポートを頼ろうとしてくれるでしょう。
6. サボったりだらけたりしない
求心力のある人は、基本的に真面目な性格をしているため、サボったりだらけたりしません。何かを任されたときも先延ばしにするのではなく、できる限り早く取り組んで、最高のクオリティを実現できるようにします。
適度に休んで取り組むという、真面目な姿勢が評価されることも多く、ビジネスシーンでは特に好印象です。
7. 思い立ったらすぐ行動する
悩んでいるよりも、まずは行動してみるというスタンスです。たとえば何かしらのアイデアを思い付いたとき、実行しようか悩むのではなく、試しに行動することを選びます。
悩んでしまうよりも行動して、トライ&エラーを繰り返して、成功体験を積み重ねていくという考え方です。求心力のある人は、行動力があると言われる理由かもしれません。
8. スキルアップを目標にしている
現状の実力に満足するのではなく、よりスキルを向上させることを目標にしています。だからこそ、日頃から積極的に情報収集したり、自ら行動して経験を積んだりすることを重視しているのです。
自身の成長については、非常に前向きな姿勢でとらえているため、「いつも頑張っていてカッコいい」と周りから思われています。
9. 周りのサポートも忘れない
持ち前のリーダーシップを活かして、周囲の人を積極的にサポートします。自分だけの世界で物事に取り組むのではなく、チームワーク力をいかにアップさせるかを大切に考えているため、困っている人がいたら手を差し伸べてくれるでしょう。
「困ったときに助けてくれる人」と認識されるため、信頼関係の構築が容易です。
10. 人から好かれる性格をしている
求心力のある人は、周囲を惹きつける魅力を持っているため、性格が良いケースがほとんどです。思いやりがある、元気で明るいなど、周りの人が好感を持てるような性格があるからこそ、持ち前の求心力が発揮されているのでしょう。
好感を与えられる性格は、「この人に協力したい」と思う人が集まりやすく、リーダーシップを発揮できる環境を整えやすいです。
11. 周りの意見をしっかり聞く
決して自分の意見だけで行動しようとはせず、周りがどう感じているかを確認し、耳を傾けるように心掛けています。
意見を集めたうえで、どのように行動すべきなのかを考え、周りを導くことが可能です。周囲の意見を蔑ろにせず、一人ひとりを尊重してくれると言えるでしょう。意見をまとめることや、プランを立てることも得意です。
12. 責任感がある
求心力のある人は、「自分には関係ない」という考えを持たず、責任感を意識しながら行動しています。
特にビジネスシーンにおける姿勢はとてもまじめで、業務のクオリティにも妥協を惜しまず、責任をもって取り組んでいる姿が印象的です。
そんな姿勢が相手に信頼性を感じさせ、結果的に多くの人が集まってくるのでしょう。
ビジネスでリーダーには求心力や人望が必要?
求心力や人望などは、ビジネスシーンにおいてリーダーに備わっているのが理想的と言えます。なぜなら求心力や人望などは、まさにリーダーシップに直結しているからです。
チーム全体をまとめ上げ、目標達成へ向けて引っ張っていく力があるからこそ、ビジネスを成功させられます。
たとえば新規プロジェクトを立ち上げることになった場合、求心力のあるリーダーがいれば、チームメンバーをまとめながら成果を出してくれるのです。
さらに、リーダーに人望があれば、他のメンバーも「この人と一緒に仕事がしたい」「リーダーについていこう」という気持ちが芽生え、よりチーム全体の一体感が増します。
求心力とカリスマ性の関係
カリスマ性のある人とは、一般的に「才能に満ち溢れた人」のことを指します。ビジネスにおいてカリスマ性があると、ビジネスを成功させられるイメージがありますが、そうとは限りません。
カリスマ性が備わった人がいたとしても、その人個人で業務を成功させられるわけではありません。結果的にチームは迷走し、業務が思うように進まなくなるでしょう。
求心力があれば、組織全体をまとめることで、業務を成功させられる可能性があります。
ビジネスにおいては、チームプレーで組織をまとめ、プロジェクトを成功させることが大切です。そのため、カリスマ性が無くても求心力を発揮できるようにすることが重要です。
求心力がない人の特徴5個
1. 積極性に欠ける
自分から行動しようとせず、基本的に誰かの指示が無い限り対応しません。誰かに言われないと、何をすべきなのか判断できないという人も多いです。
このような積極性にかける姿勢が、信頼性を感じられない原因になっていることもあります。
2. 失敗すると諦める
何かに失敗したとき、再チャレンジしようとせずに諦めます。失敗を次回の成功体験につなげようとしないため、基本的に後ろ向きです。
求心力がない人は、失敗から物事を学ぼうとしません。
3. すぐに怠ける
何かと楽をしようとするため、怠け者のイメージが定着している場合があります。
作業を頼まれても後回しにして、自分を追い詰めてしまうことも少なくありません。追い込まれないと行動しないタイプとも言えるでしょう。
4. やる気がない
求心力のない人はやる気が見られず、周りからの印象も良くありません。苦労することを嫌うため、何かを頼まれても嫌々取り組む人もいます。
このような姿勢のせいで、悪いイメージが定着しているケースも少なくないでしょう。
5. ネガティブ
基本的にネガティブ思考のため、前向きな考え方ができません。「自分が行動してもうまくいかないのでは」と思い悩んでしまい、行動に移せないこともしばしばあります。
後ろ向きな考え方のため、笑顔も少なく暗い雰囲気です。
求心力を高める方法5個
1. 何かにチャレンジしてみる
たとえば資格の勉強をはじめ、何でもいいので興味のあることにチャレンジしてみましょう。求心力のある人は、何事にも臆せずにチャレンジする姿が印象的です。
同じような人になりたいのであれば、まずはチャレンジ精神を身に着けてはいかがでしょうか。
成功体験を重ねることにもつながり、結果的に自己肯定感の向上が期待できます。徐々に前向きな思考になっていけば、自然と求心力が育っていくはずです。
2. 失敗を恐れない
求心力のある人は、失敗を恐れずに取り組んでいます。どれほど優秀な人だったとしても、失敗することはあるのです。
失敗してしまったときのことを考えすぎず、まずは取り組んでみることを意識してみてください。
万が一失敗したときは、そこから「なぜうまくいかなかったのか」を考え、次回につなげましょう。この考えが身についていけば、成功体験を繰り返せるようになっていき、自身の成長につなげられます。
3. 周りとコミュニケーションを取る
求心力のない人は、基本的に周りとの信頼関係を築けていないことが多いです。まずはコミュニケーションを取りつつ、積極的に交流することを心がけてみましょう。
会話をすることで相手の考えや個性が分かるようになり、どのようにかかわっていけば、良好な人間関係を保てるのか理解できます。
多くの人と信頼関係が出来上がっていけば、自分がリーダーシップを発揮したとき、自然と周りの人も付いてきてくれるのです。
4. 自分で考える力を持つ
自ら考える力が備わっていないと、周りの人の意見をまとめたり、成功へ導いたりできません。
まずは周りの考えに流されるのではなく、自分自身でも物事を考えるようにしましょう。「自分の意見を持つ」「自分なりの答えを発見する」という意識ができれば、考える力は自ずと身についていくので、難しいことではありません。
また、周りの意見もしっかりと参考にしたうえで、組織全体の答えを出せるようになれば、リーダーとして完璧でしょう。
5. 知識を得る
ここまで紹介した考える力や行動力などは、ある程度の知識があってこそ成り立ちます。そもそも知識がないと、どのように考えたら良いのか、どのように行動すべきなのか、答えが見つからないのです。
分からないことは自分で調べたり、必要に応じて周りから尋ねることで、知識を吸収してください。
知識量が増えていけば、リーダーとしての説得力が強くなり、組織をまとめる力も備わっていきます。
まとめ
求心力があると、主に組織において大切な存在として認識されるようになります。人望のある魅力的な人として見られるようになるので、ぜひ求心力を高めていきたいものです。
今回紹介した方法を参考に、求心力を向上させてみませんか。