健康促進やスタイル維持に欠かせない筋トレですが、そこにはデメリットもあります。健康を損なったり、肉体改造に失敗した経験を持つ人もいるのではないでしょうか。
希望通りの結果を手に入れるには、正しい知識を身につけることが大切です。この記事では筋トレのデメリットについて詳しく紹介します。筋トレ方法で悩んでいる方は、ぜひ参考にしてください。
筋トレのデメリット13個
筋トレの主なデメリットは次の通りです。
1. お金がかかる
ジム代はもちろん、トレーニングウェアやシューズ、サポート用具などに費用が掛かります。効果を高めるにはプロテインやサプリメントの補助も欠かせません。
食事で良質なたんぱく質を摂取しようと思えば、食費も高額になってしまうでしょう。筋トレには何かとお金がかかります。
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2. 人との付き合いが減る
筋トレが楽しくなると、筋肉ばかり気になってしまいます。オフタイムがすべて筋肉のために費やされて友人と遊ぶ機会が減ってしまいがち。
食事制限があったりお酒も控えることになるので、一緒に食事を楽しむこともままなりません。筋トレ仲間以外との人付き合いが減ってしまうでしょう。
3. 服のサイズが変わる
筋肉を鍛えると体つきが変わりますから、それまで着ていた服が着られなくなります。胸板が厚くなってTシャツはパツパツに。服はほとんど買い替えなければいけません。体に合う服を探すことになるので、オシャレとは縁遠くなりそうです。
4. 食事の楽しみが奪われる
上質な筋肉を生み出すには、栄養やカロリーに気を配る必要があります。ジャンクフードや外食はもってのほか。家での食事も鶏胸肉やささみ、ブロッコリーなどの野菜が中心となるでしょう。食べることが好きな人なら苦行に感じてしまうかも。
5. 「ナルシスト」なイメージを持たれる
筋トレマニアは、鏡があるとつい自分の筋肉をチェックしてしまうようです。写真を撮っても必ず筋肉の状態を確認するでしょう。
ほどほどにしておかないと、周囲に「ナルシストな人」というイメージを植え付けてしまいます。人目のあるところでのチェックは要注意です。
6. 恋愛で相手の反応が分かれる
恋愛で異性と会ったときに相手の反応が分かれます。例えば、相手が女性のケースで男性がマッチョ体型の場合、マッチョが好きな人と苦手な人で反応が両極端になりがちです。
そのため、自分の好きな人が筋トレしている人に苦手意識がある場合、恋愛が上手くいきにくいことがあります。
7. オーバートレーニングに陥りやすい
筋トレに取り組む人はストイックで、過剰に自分を追い込む傾向があるようです。夢中になりすぎてオーバートレーニングになりがちです。
筋トレのし過ぎは慢性的な疲労となり十分な効果が得られなかったり、日常生活に支障をきたしてしまうことも。筋トレ依存に陥らない程度に留めておきましょう。
8. 体重が増加する
筋トレすると体脂肪が減り、筋肉量が増えてたくましい体つきになります。筋肉は脂肪より重さがありますから、自然と体重が増加することになります。
ダイエット目的で筋トレする人は注意が必要です。体重を増やしたくなかったら、トレーナーをつけるといいでしょう。
9. 体の可動域が狭くなる
筋肉がついて体が大きくなった分、これまで届いていた部分に手が届かないなんてことも。体が硬くなったと感じる人もいるでしょう。
背中がかゆいときにかけないのは辛いですよね。ただ、これは筋トレの仕方に問題があります。正しい方法で筋トレすれば可動域を広げることも可能です。
10. 筋肉痛に悩まされる
トレーニング初めの頃は、全身の筋肉痛に悩まされるでしょう。慣れれば多少は平気になりますが、つねに身体のどこかしらに痛みを感じることになります。
体を動かす仕事の人は厳しいかもしれません。筋肉痛は筋トレの成果ではなく筋繊維の損傷ですから、無理なトレーニングはやめておきましょう。
11. ケガのリスクがある
筋トレは良質な筋肉を形成してくれますが、関節や腱まで鍛えてくれるわけではありません。捻挫や肉離れ、オーバーユースによる故障のリスクがあります。間違った筋トレはケガのもと。正しいフォーム、自分の体に合わせたメニュー、正しい器具の扱いが大切です。
12. 筋肉中心の生活になる
筋肉維持には定期的なトレーニングが必要ですから、どうしても筋肉中心の生活となってしまいます。
日々のジムまでの往復時間、着替え、トレーニング時間を合計すれば結構な時間となるでしょう。プライベートな時間はほとんど筋トレに費やすこととなります。
13. 肌荒れしやすい
プロテインやタンパク質の過剰摂取は腸内環境を乱したり内臓疲労を引き起こし、肌荒れの原因となります。
極端な食生活は、ビタミンやミネラルなど肌が必要とする栄養摂取を妨げるでしょう。汗をキレイに拭き取らなかったり、タオルでゴシゴシこするのも肌を傷つける原因となります。
男性の筋トレデメリット
筋トレをすると、男性ホルモンのひとつである「テストステロン」の分泌が増えます。テストステロンは「男性らしさ」を促進するホルモンであるため、体毛が濃くなったり、性欲が旺盛になるでしょう。
筋肉で身体が大きくなると態度まで大きくなる人がいます。自慢の筋肉を見せびらかしたり筋肉トークが増えるなど、周囲の人をうんざりさせてしまうことも。女子ウケはあまりよくないかもしれません。
マッチョになり過ぎると、向き合う人に圧迫感を与えてしまうでしょう。初対面の人に怖がられてしまうこともありそうです。
不適切な食生活で肌も荒れがちに。ニキビ肌やカサカサ肌では、せっかくの筋肉も台無しです。筋肉美ばかり追求せず、綺麗な肌にも気を使いたいですね。
女性の筋トレデメリット
女性の場合、ダイエット目的で筋トレをはじめる人が多いのではないでしょうか。即効的な結果を求めてオーバーワークになりがちです。トレーニングの疲れが取れず、慢性的な疲労を感じるでしょう。
女性は筋肉がつきにくいため、必要以上に負荷をかけてしまい、筋肉がつきすぎてしまうことも。筋肉量が増えれば体重も増えますから、望まない結果となることもあるでしょう。筋肉量が増えて脂肪が減れば、お産に苦労することがあるかもしれません。
プロテイン摂取量や食事メニューをしっかりと管理しないと、肌が荒れやすいでしょう。メイクや汗も肌の大敵です。男性ホルモンの過剰分泌により皮脂の分泌が活発になり、毛穴づまりを引き起こすこともあるので気をつけてください。
筋トレで寿命は縮む?早死に?健康に悪い?
「筋トレは寿命を縮める」という噂があります。本当なのでしょうか?
結論からいえば、筋トレで寿命が短くなることはありません。有名ボディビルダーの早世(そうせい:若く死ぬこと)が目立つせいで誤った認識を世間に与えてしまっているのでしょう。問題は筋肉ではなく、ステロイドなどの筋肉増強剤にあります。いわゆる「ドーピング」です。
ドーピングを行うと血栓が生じるリスクが高まり、心臓疾患を引き起こすといわれています。つまり、ドーピングの副作用というわけです。プロのボディビルダーでない限りステロイドを使うことはありませんから、心配する必要はないでしょう。
過剰なトレーニングや食事制限も命を危険にさらすリスクがあります。健康維持を優先した適切な運動量、栄養バランスを考えることが大切です。
実際には、筋トレは長生きの秘訣とされています。筋肉量が高まるほど運動能力や免疫機能が高まり、病気リスクが減少。長生きに繋がることがわかっています。
たとえば、以下のような研究結果があります。
筋力トレーニングをした人はしなかった人に比べて総死亡・心血管疾患・全がん・糖尿病などのリスクが10〜17%低いことがわかりました。
引用元:公益財団法人 健康・体力づくり事業財団
筋肉をつけすぎた時のデメリット
筋肉をつけすぎると服に困ります。スーツやコートなどはフルオーダーでないと難しいでしょう。服の選択肢が減り、オシャレの楽しみが奪われます。
良質なタンパク質を大量に必要とするので、普通の食事以上にお金がかかります。食欲旺盛になるもののお腹いっぱい食べることができないので、つねに空腹を抱えることになります。
体脂肪が少ないため、冬は寒さを感じやすいでしょう。かといって、筋肉が邪魔をして着込むことができません。マッチョには寒がりな人が多いようです。
狭い場所が通れなかったり、人込みで肩をぶつけてしまったり。筋肉が邪魔をして背中や肩に手が届かないこともあれば、服を着るのに人の手を借りなければならないことも。シートベルトも窮屈に感じそうです。
なにより大きい体は目立ちます。印象に残りやすいので、振る舞いには気を付けたいですね。荷物運びなど力仕事を任されることも多いでしょう。
筋トレのメリット3個
筋トレはデメリットばかりではありません。効果的に行えば、かなりのメリットがあります。筋トレで得られるおもなメリットは次の通りです。
1. 綺麗なボディラインを実現できる
筋トレは無駄のない引き締まった体を実現してくれます。いろんな服が似合う体になるのでオシャレの幅が広がるでしょう。
筋肉量を増やすことで基礎代謝が上がり、太りにくい体になるのも嬉しいですよね。筋肉は抗重力筋を鍛えてくれますから、綺麗な姿勢を手に入れることもできます。
2. アンチエイジング効果がある
筋トレは「若返りホルモン」とも呼ばれる成長ホルモンの分泌を促します。加齢で減少する若返りホルモンを筋トレで分泌促進してあげれば、いつまでも若々しい姿をキープすることができるでしょう。幸せホルモン「セロトニン」も多く分泌されるので、ストレス解消にもおすすめです。
3. 健康寿命を延ばすことができる
筋トレは自立した生活を支え、健康寿命を延ばしてくれます。筋肉量が減ると血糖値が上昇したり免疫機能が低下するなど、さまざまな健康リスクが発生します。
筋トレで運動能力を向上すればそれらのリスクも減り、ケガや生活習慣病などの予防に繋がります。
まとめ
筋トレには様々なデメリットがありますが、それを上回るメリットがあります。「デメリット」=「気を付けるべきポイント」です。正しい知識をもって適切なトレーニングを行えば、筋トレのメリットを存分に享受できるでしょう。無理しすぎない楽しい筋トレで理想の身体を手に入れてください。